こんにちは。
『からくりサーカス』の2人の主人公。
1人目は才賀勝(さいがまさる)
そして2人目は加藤鳴海(かとうなるみ)
今もなお、この物語で圧倒的人気を誇る人物です。
物語序盤の熱血漢から一変し、中盤以降は「自動人形(オートマータ)を壊すことだけに生きる修羅」となった鳴海。
血の涙を流しながら戦う彼の姿に、多くの読者が胸を締め付けられました。
本記事では、加藤鳴海の強さの秘密や失った記憶。
そして最終回で彼が辿り着いた答えを、魂を揺さぶる対戦ログと共に徹底解説します。
1. 加藤鳴海とは?プロフィールと「ゾナハ病」の宿命
- 年齢: 19歳(物語開始時)
- 格闘スタイル: 中国拳法(形意拳)
- 宿命:人を笑わせないと呼吸困難になる奇病「ゾナハ病」を患っている
鳴海の行動原理はいたってシンプル。
彼は子供の泣いている姿に強く心を揺さぶられます。
「子供が泣いているのは、たまらねえ」
この信念が、物語全編を通して彼を突き動かす原動力となっているのです。
2. 【対戦ログ】加藤鳴海、魂の死闘録
身体の一部を失いながらも、鳴海は「誰かの笑顔」を背負わずにいられません。
彼の壮絶な戦いのログは、彼のそんな生き様を表わすものでした。
そのログを彼の心の変化と共に振り返ってみましょう。
①勝としろがねとの出会い 単行本第1巻~3巻
父親の莫大な遺産を相続したため命を狙われている勝。
勝を守る使命を遣わされた人形使い・しろがね(エレオノール)
縁もゆかりもない2人のため、鳴海は身体を張って戦います。
勝にもエレオノールにも笑う事の大切さを教えた鳴海は、ここでいったん舞台から降りますが、彼の残した優しさと強さは、この後の2人の「芯」となって、この先も生き続けていくことになります。
②「しろがね」としての戦い 単行本第7巻~
死んだかに思われた鳴海は、瀕死の状態で人形使いのギイに助けられ、遠いフランスの地で目覚めました。
記憶を失い、自分の置かれた状況に戸惑いながらも、オートマータ達との戦いを繰り広げていきます。
最初は巻き込まれた感がありましたが、多くの人形使いと出会い、その目的を知る内に、自分も「しろがね*」として生きることを決めます。
*アクアウィタエ(生命の水)を身体に取り入れ、からくり人形を操ってオートマータと戦う者達の総称
③ 「修羅」の覚醒 単行本第11巻
終わりのない戦いに虚しさを感じ始めていた鳴海は、ゾナハ病の子供達が収容されている施設を訪れます。
そこで出会った子供達と交流を深め、笑い合う日々を過ごす鳴海ですが、その裏で子供達の病状は着々と進行。
なすすべもない悲惨な状況を目の当たりにし、心を打ち砕かれる鳴海の元に、施設を破壊せんとやって来るオートマータ達。
子供達を守るために、鳴海は鬼にも悪魔にもなる覚悟を決め戦います。
地獄を見た彼が「修羅」へと変わる瞬間は、読者の心を痛みで締め付けずにはいられません。
④ VS パンタローネ(サハラ砂漠編)単行本第21巻
しろがねと自動人形の総力戦の最中、鳴海は「最古の四人」の一角、パンタローネと激突します。
身体のほとんどが機械と化した鳴海ですが、パンタローネの「深緑の手(マン・ヴェール)」を受け流し、かつて習得した拳法の技を繰り出します。
あくまでも人間としての戦い方で挑む彼は、人としての誇りを未だ捨ててはいません。
そして、最後の一撃。
「おやすみパンタローネ」
そのセリフと共に、見事敵を打ち取りました。
⑤VS アルレッキーノ(サハラ砂漠編) 単行本第21巻
パンタローネを壊した後、鳴海は同じく「最古の四人」のアルレッキーノと対峙します。
以前から鳴海の強さに一目置いていた彼は、人間は死ぬからこそ儚く美しいのかもという思いを抱くようになっていました。
しかし、「しろがね」となった鳴海には強い嫌悪感を抱きます。
「死ぬこともできず、ただオートマータの破壊のみを目指す醜悪な存在」
そう言い放ち、鳴海に引導を渡そうとします。
しかし、鳴海は彼に触れさせることも許さず、圧倒的な力で彼を倒しました。
「死ぬから人間はきれいなんじゃねえ」
「にっこり笑えるから、人間は綺麗なのさ」
笑えるからこそ人は人として生きられる。
鳴海の一貫した信念がここにも強く表れていました。
⑥ VS オートマータの大群 単行本第43巻
宇宙へ向かうため、シャトルに乗り込む準備をしている鳴海。
その最中、無数のオートマータがシャトルの打ち上げを阻止せんと襲いかかります。
1人で敵に向かう鳴海ですが、あまりの数の多さにピンチに陥いるその時ー。
そこに突如現れたのは、離れ離れになっていた勝でした。
勝は鳴海の背中を守り、次々と敵を倒していきます。
後ろで戦っているのが勝だとは気が付かない鳴海ですが、不思議と頼もしさを感じていました。
かつて守られていた者と守っていた者の共闘。
勝の成長は鳴海の心を動かし、「幸せに生きてもいい」ということを思い出させました。
VS ハーレクイン 愛する者を取り戻すための戦い 単行本第43巻
オートマータのハーレクインに攫われ、無理やり結婚式を挙げさせられそうになったエレオノール。
助けに向かった鳴海は戦いの末彼女を取り戻し、無事に愛を告げることができました。
数々の苦難と別離を乗り越え結ばれた2人の感動的なシーンは、鳴海が人として男として、新たな人生の始まりの幸せを手に入れた瞬間でもあります。
3. 「加藤鳴海」の変遷: 熱血漢から冷徹な「しろがね」そしてひとりの「男」へ
鳴海の魅力は、物語のステージごとにその「在り方」が劇的に変化する点にあります。
第一部(プロローグ): 勝を守る「強くて優しい兄貴」
第二部(からくり編): 記憶を失い、復讐に燃える「冷徹なしろがね」
第三部(機械仕掛けの神編): 真実を知り、愛と笑顔を取り戻した「一人の男」
「ゾナハ病」を患ったことで、過酷な運命に巻き込まれてゆく鳴海。
最初は強くて優しい好青年でしたが、子供を守るために命を張り、やがて重すぎる十字架を背負いながら「しろがね」として戦うことになります。
人の心を封印し、血の涙を流しながら、心も身体もすり減らしてゆく鳴海の姿に、読者は「もうやめて!」と何度願ったことでしょう。
戦いのために修羅にならざるをえなかった鳴海ですが、心の奥底は人と「しろがね」の狭間で常に揺れ動いていました。
この時点で一番救いが必要だったのは彼かもしれません。
そして迎えるフィナーレ。
彼を想っていてくれたエレオノールへ愛を伝え、1人の男としての幸せを手にした鳴海の姿に、私達は深い感動を覚えます。
4. 読者が涙した、加藤鳴海の「名言」3選
数々の名言を生み出した『からくりサーカス』
当然、主人公・鳴海にも忘れられない名言があります。
彼のセリフはとても心に響くものが多く、すべてを挙げることはできませんが、ここで特に印象的なものを3つご紹介します。
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「笑うべきだと思ったときは、泣くべきじゃないぜ」
勝にかけたこの言葉が、後に彼を真の成長へと導く「光」となりました。 -
「いつかは…オレが笑わせてやりてえ…なんて思ってる」
記憶を失った鳴海が、おぼろげなエレオノールの記憶をたどりながら、エリ公女に告げるシーン。
しろがねへの愛に気づいた瞬間のセリフです。 -
「たかだか200年の歴史で、何の不敗を誇る」
パンタローネとの戦いで発した言葉。
人間はその何倍も研鑽を積んできたという自負が感じられます。
彼の言葉はどれも人間への愛が感じられるものばかり。
これらのセリフを読むだけでも価値がありますので、ぜひ探してみて!
まとめ:加藤鳴海は「最も人間臭い」ヒーロー
加藤鳴海は、完璧なヒーローではありません。
悩み傷つき、大切な人さえも拒んでしまう弱さを持っています。
しかし、彼の中に一貫してあるのは「誰かの笑顔」を守ること。
そのために全てを投げ出す姿こそが、彼が20年以上愛され続ける理由でしょう。
誰が見てもイケメン…というわけではありませんが、彼の真直ぐで裏表のない性格や、不器用な優しさ、そして迷いなく命を懸けることのできる強さに、周りは強く惹かれていくーー。
男性にも女性にもモテモテ。
そんな鳴海の魅力は、今作品の隅々まであふれかえっています。
魅力的なヒーロー・加藤鳴海に、今すぐあなたも会いに行きませんか?


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