[からくりサーカス]を最後まで読むべき理由 中盤から加速的に面白くなる!

からくりサーカス

こんにちは!
今日も『からくりサーカス』についてのお話。

今作品を読み始めた人からは
「最後まで読み切れる自信がない」
「序盤がイマイチなんだけど、ホントに面白くなるの?」
などのつぶやきが多く聞かれます。

もしあなたが今そう思って、読むのをやめようとしているならちょっと待って!
まだあなたは今、漫画史に残る「奇跡のカタルシス」の入り口にいるにすぎないのですから!

累計発行部数1500万部(2018年時点)を超え、今もなお多くのクリエイターに影響を与え続けている『からくりサーカス』
この記事ではその魅力を徹底解説していきます。

記事を読み終わった頃には、改めてからくりサーカスを読みたくなっているかも?

序盤で止めては「カタルシス」が味わえない

うしおととら』と共に、藤田和日郎先生の傑作とも言える本作。
一見すると熱血アクションバトル漫画ですが、決してそれだけではありません。

200年という膨大な時間をかけた人間と自動人形(オートマータ)との戦い。
日本やフランス、世界を股にかけて繰り広げられる暗躍。
国や立場を超えて生まれる友情や愛情。
そういったたくさんの出来事が、壮大なスケールで描かれています。

そして緻密に張られた伏線の回収。
あの時のあのコマが、何気ないセリフが、何十巻先で真の姿を現す
そんなストンと腑に落ちるような瞬間が、読む者の心を震わせる物語なのです。

序盤の「サーカス編」は、まだこの巨大な物語の「序章」に過ぎません。
しかしある地点を越えた瞬間、バラバラだったパズルのピースが一気に組み合わさり、読者は感動に包まれるほどの大きなカタルシスを感じるはずです。

それでは、この作品が面白くなっていくのは、いったいどこなのか?
読む上で重要なポイントはどこか?
そういった疑問に以下で答えていきたいと思います。

内容に触れるため、ちょこちょこのネタバレはお許しください。

「サーカス編」は壮大な伏線の仕込み期間

単行本4巻からは「サーカス編」が始まり、勝としろがねは「仲町サーカス」という弱小サーカスに入団します。
(サーカスとはとても呼べない団員3人の集まりですが)
そこで色々な場所へと移り住みながら、勝もサーカス団員達も成長していくという話になっています。
この部分は一見すると王道の少年漫画。
しかし、実はそれらにもすべて「200年前の因縁」が大きく関わってきています。

日常の中に潜む非日常を随所に散りばめることで、後に人類が体験する絶望や恐怖を際立たせる。
そんなふうに計算されているののがこの作品であり、この序盤は非常に重要な仕込み期間となっているのです。

ただ、それを除いても主人公の勝の成長や、仲町サーカスがだんだんと活気を取り戻していく様など、少年漫画としての読み応えは十分あると思います。
ですので、序盤で「面白くない」「ハマれない」という方は、まだもう少しだけ我慢してください!

読み進める上で重要な「3つのターニングポイント」

からくりサーカスを面白く読むための重要な個所はどこか?
面白さと期待値が一気に高まる、3つのターニングポイントを以下で挙げていきましょう。

① 第3巻「鳴海の死(?)と才賀勝の覚醒」

単行本3巻を読んだ読者は驚きを隠せないはず。
なぜなら主人公の1人・加藤鳴海がいきなり退場してしまうからです。

知り合ったばかりの少年・勝を守り抜き、「笑ってろよ」という言葉を残し消えた鳴海。
損得もなく、ただ自分の感情に従った鳴海の壮絶な幕引きは、今も読者の間で語り継がれる名シーンのひとつです。

そして勝の覚醒。
今まで守られてばかり、逃げてばかりだった勝が、今度は自分が大切な人達を守るため戦うことを決意します。
自分を守るために遣わされたしろがねのからくり人形を操り、敵に立ち向かう勝の姿。
それを見た読者は、少年の成長と共に、これから起こる壮大な物語の入り口に立ったことを実感するでしょう。

そう、ここは終わりではなく始まり。
鳴海の退場も勝の覚醒もすべて、次の舞台につながるエピローグに過ぎません。
そう考えると、1度読むのをやめた人も、また違った視点で1~3巻を読むことができるかと思います。

② 第7巻〜「からくり編」始動と舞台の全世界化

この巻ではさらに衝撃的な事実が明かされます。
それは退場したはずの鳴海が生きていたこと。
読者は驚き喜ぶと同時に、なぜ鳴海がそのような状況になっているのか知りたくなります。

記憶を失った鳴海の傍にいるのは、ギイ・クリストフ・レッシュというフランス人男性。
彼もまた人形使いで、過去にゾナハ病を患っていました。
鳴海は彼と行動を共にし、この先否が応にもオートマータとの戦いに巻き込まれていくことになります。

そこで出会う多くの人形使い達。
創造主の意志を継ぐオートマータ達の目的。
人類に未曽有の危機が迫っていること。
このようなパズルのピースが少しずつばら撒かれていくのがこの辺り。
読者は鳴海と一緒に、そのピースがひとつひとつ組み合わさっていく様を共有していきます。

訳も分からず巻き込まれた鳴海と同じく、読者も200年に渡る因縁の物語の謎に迫っていく。
この第7巻辺りから、読者はミステリーのような巧みな構造に惹き込まれ始めていくことでしょう。

③ 第17巻〜「サハラ砂漠編」という伝説

この巻で物語は人形使い達とオートマータの全面戦争へと突入します。
世界中に散らばっていた双方がサハラ砂漠に集結し、壮絶な戦いを繰り広げる今編は、中盤で一番盛り上がりを見せるところです。

ここで姿を現すのが、オートマータ達の創造主であるフランシーヌ人形
彼女は災いの元凶であり、すべての始まりとも言える存在。
彼女を倒すために人形使い達は一丸となって戦いますが、人智をはるかに超えるオートマータ達の力と技術に苦戦し、次々と倒れていきます。

激闘の末、フランシーヌ人形の元に辿り着く鳴海達ですが、そこで突き付けられた真実は、彼らを絶望へと突き落とす残酷なものでした。

終幕を迎えると思った読者の期待は裏切られ、鳴海と共に絶望を味わいます。
この救いのない地獄から、いったいどうやったら抜け出せるのか。
読者の不安と興味はさらに加速していきます。

息つく暇もなく繰り広げられる迫力満載のバトル。
胸を打つ人形使い達の退場や、地獄を見た者達の慟哭の表現。
そして、漫画史上に残る数々の名セリフや名シーン
「サハラ砂漠編」は今作品を傑作へと押し上げた、その一端を担っていると言っても過言ではありません。

まとめ

いかがでしたか?

こういった面白くなるポイントを押さえておけば、全巻読み進めることができそうですよね。
面白さは確かに中盤以降から加速していきますが、序盤にもちゃんと伏線が張られていて、読んでいるとその前後も読み返してみたくなる作りになっています。

中盤以降も話が回りくどくなったり、中だるみするところもありますが、
(私も終盤でもダルいと思うところありました)
それでも最後の最後であの奇跡のカタルシスを感じるためなら、なんら苦ではありません!

途中であきらめた人も、読むのに躊躇している人も、面白さのポイントを押さえて読んでみると、また違った印象を持つかもしれません。

とにかくあきらめないで読んでみてください!
そしておまけの「カーテンコール」で、ぜひ一緒にカタルシスに浸りましょう!

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