[からくりサーカス]才賀勝はなぜ強くなれた?[弱虫]から[真の主人公]へ

こんにちは!

「からくりサーカスの勝って、どうしてあんなにカッコよくなれたの?」
一度は皆さん、そう疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。

そう、全編を通し、勝は泣き虫から最高に熱く強い主人公へと変貌しました。
彼はなぜ、強く優しい少年へと変われたのか?
いったい何をきっかけに覚醒したのか?

そこで本記事では、勝の成長の分岐点や要因を解明していきます。
読み終わる頃には勝が強くなれた理由に、あなたはきっと納得するはず。

才賀勝(さいが まさる)とは?過酷すぎるプロフィール

  • 年齢:11歳(登場時)
  • 身長:138㎝(11歳時)
  • 生い立ち:母親と2人暮らし。
    母親の死後、愛人の子として才賀グループの社長である父親に引き取られる。
    身内からはひどい扱いを受けていたが、祖父だけは勝に優しく、何かと気にかけてくれていた。
    父親の死後遺産約180億を引き継いたため、身内に命を狙われる。
  •  性格・特徴:内気でいじめられっ子だが他人を思いやる優しさがある。
    具体的なIQなどは明示されていないが、非常に高い知能を持っている。

母親が亡くなり、父親の元に引き取られた勝。
一族から「愛人の子」と冷たい扱いを受けていた勝にとって、優しい祖父と過ごす時間が唯一の救いでした。

祖父の趣味は機巧(からくり)人形を集めること。
たくさんの人形が置いてある人形部屋で、勝に色々な話をしてくれた祖父は、不慮の交通事故で亡くなってしまいました。
その祖父が勝に遺したものは大きなスーツケース。
そこに入っていたものは、からくり人形の「あるるかん」でした。

「いつか危険が迫ったらこれを持って逃げろ」
この祖父の指示が、のちに勝の運命を大きく変えることになるのです。

「泣き虫」から「勇者」へ 勝を劇的に変えた5つの要素

今作品は一言で言えば、才賀勝が『自分』を勝ち得る変貌の物語です。

泣いてばかりだった自分。
助けてもらってばかりだった自分。
人の顔色をうかがってばかりだった自分。
そんな彼が自ら考え行動し、自らの足で立ち、自己犠牲もいとわない強いヒーローへと変貌する。

それを可能にしたものはいったい何なのか。
考えられる5つの要素を挙げていきます。

① 加藤鳴海との出会いと「笑顔」の約束

加えて、勝の人生を語る上で欠かすことのできない存在。
それはもう1人の主人公・加藤鳴海です。

泣き虫だった勝に、鳴海は「強さ」ではなく「笑うことの尊さ」を教えました。

「笑うべきだと思った時は、泣くべきじゃないぜ」

あがいてあがいて、それでもダメだった時はにっこりと笑え
この鳴海の言葉は、勝にとって生涯の指針となります。

しかし、自分を守ってくれた絶対的なヒーローを失うという悲劇。
絶望の中、勝は「守られる側」でいることを捨てました。
大切なものは自分が守る。
この決意こそが、勝の内に眠る「ヒーロー」を正しく呼び覚ます着火剤となったのです。

②仲町サーカスとの出会い

鳴海を失った勝とエレオノール(しろがね)は、ひょんなことから仲町サーカスの一員となります。

仲町サーカスの団員達の温かさや辛い過去の話。
そこで出会う猛獣使いの少女や、ナイフ使いの殺し屋。
サーカスを観て笑顔になる人々。
自分を追いかけてきたオートマータとの戦い。
様々な経験を経た結果、勝は以前とは見違えるほどに成長していきます。

他人の痛みを知り、笑顔の大切さを知る。
もし勝がこれらの経験を経ていなければ、彼の成長はもう少し偏ったものになっていたかもしれません。

普通の人々と交わり、何気ない日常をいとおしく思う。
それは、少年が大人になっていくために欠かすことのできない、とても大切な過程だったのです。

③ 黒賀村編での覚醒:人形繰り技能の習得

物語中盤、勝は人形遣いの本拠地・黒賀村へと身を投じます。
ここで彼は、人形使いのギイ・クリストフ・レッシュから、人形繰りの指導を受けます。
この期間の勝の成長は凄まじいものでした。

  • 技術の習得: 驚異的な学習能力で、複雑な懸糸傀儡(マリオネット)を短期間で習得。

  • 精神の変革: 「誰かに助けてもらう子供」から「誰かを助けるために命を懸ける人間」への脱皮。

修行中、様々な人達を守り戦うことになる勝。
それは、かつて自分を救ってくれた鳴海の遺志を引き継ぎ、今度は自分が他者を救う側に回った者の姿でした。

④高い知能による学習能力のすさまじさ

様々な人との関りを通しての成長だけではありません。
勝自身に、もともとヒーローになる素質が備わっていたことも、大きなポイントでしょう。

そう、それは明晰な頭脳。
彼はその知能の高さを活かし、学んだことを習得するだけでなく、さらに応用させることに成功しました。
その結果、勝は絶望的な状況に立ち向かうための備えができたのです。

もし、勝に高い知能がなかったならーー。
この先、彼は自分自身と自由を勝ち取る事ができなかったかもしれません。

⑤フェイスレスの野望を打ち砕いた精神力

勝の成長における最大の障壁は、実の父(の記憶を持つ男)、フェイスレスによる「ダウンロード」の脅威でした。
自分の肉体を他者の記憶で上書きされるという、死よりも恐ろしい運命。
しかし勝はこれを跳ね除けます。

彼を支えたのは、それまでに積み上げてきた愛と勇気と笑顔の記憶。
そしてフェイスレスの記憶をダウンロードされたことを逆手に取り、彼の隙をつくという見事な切り替えしによりピンチを脱しました。

誰のものでもない、自分自身の人生を生きるーー。

決して折れることのない強い精神力で、フェイスレスの企みを阻止した勝。
まさにこの瞬間、彼は血筋という呪いを乗り越え、「才賀勝」という一人の人間として自立したのです。

4. 【魂が震える】才賀勝の名言3選

幼い頃から辛い宿命を負わされてきた勝。
その魂の叫びには魂を震わされずにはいられません。

たくさんある名言の中から、その中でも特に筆者が印象に残った3つを挙げてみました。

  1. 幸せが似合わない人なんて、いない。
    黑賀村での修行中、幸せを手放したようなれんげに向かって言ったセリフ。
    人の痛みに寄り添い、幸せを願う勝の優しさがあふれています。

  2. ちゃんと生きてちゃんと死ぬのが、ぼく達の役目だ
    貞義に記憶をダウンロードされた後のセリフ。
    他人の身勝手さに振り回れつづけてきた勝が、ようやく手にした彼なりの真実です。

  3. オジさんの手が剣じゃなかったら、ぼくは、手をつなげるよ
    自分と戦い敗れたシルベストリ(オートマータ)に掛けた言葉。
    敵にでさえも寄り添おうとする勝の懐の深さと優しさが表れています。

中盤、特に勝が試練を受ける黒賀村や、フェイスレスとの戦いの場面に多く残されている名言の数々。
もう一度胸に染み込ませたくなったら、今すぐ探しに行ってみましょう!

5. 最終回:加藤鳴海との対比と「背中」の意味

本作のクライマックス、宇宙へと向かうシャトルの前。
勝と鳴海はついに背中を合わせます。

かつて、鳴海の大きな背中に隠れて震えていた勝。
しかし、最終局面で鳴海のピンチを防いだのは、勝と勝の操る人形でした。

かつてのヒーローが自分の強さを認め、背中を預けてくれたこと。
これをもって、「真の主人公」としての勝が完成することになるのです。

まとめ:成長と「繋ぐ」物語

物語のラストは、序盤の踏襲で終わります。
かつて鳴海に憧れた勝は今度はヒーローとして、自分が助けた子供に伝えます。
「強くなれるよ、ぼくよりずっとね」

そうやってまた、新たなヒーローが生まれていくのでしょう。
この先の勝の姿を、いつかまた見てみたい。
そう思わせる素晴らしいエンディングでした。

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