【シンデレラグレイ感想】北原が中央に合格するまでの軌跡とオグリとの絆

ウマ娘

『ウマ娘シンデレラグレイ』を語る際に、外せない男性がひとり。
それはオグリの最初のトレーナー、北原穣(きたはらじょう)
オグリキャップを見い出し、世に知らしめ、そして支え続けた陰の主役とも言うべき存在です。

一度はオグリを別の人に託した北原ですが、のちに中央のライセンスを取得し、再びオグリとのタッグを組むことになります。

かなり難しいと言われる中央への移籍。
そんな試練を北原はなぜ超えられたのか?
彼の原動力とは?
北原ってどんな人?

そんな北原について、中央合格までの道のりと共に迫っていきたいと思います!

北原穣ってどんな人?

基本プロフィール
  • 本名:北原穣(キタハラジョウ)
  • 誕生日:3月28日
  • 身長:185㎝
  • 年齢:40歳前後?
  • 好きな物:レース(競馬)
  • 性格:指導熱心 優しい
  • 職業:カサマツ専属トレーナーの後、試験に合格して中央のトレーナーに
    (昔ニート)
  • 親戚:叔父に中央の名トレーナー六平銀次郎(むさかぎんじろう)がいる

年齢は公式では出されていませんが、作画の久住太陽(くずみたいよう)先生には40くらい?」と思われています。
作中では「やけに歳とった」トレーナーと言われるコマもありますが、私的にはなかなかイケオジだと思いますけどね(笑)
トレードマークのハンチング帽と黄色いベストもオシャレだし。

アニメの北原の声を担当しているのはベテラン声優の小西克幸(こにしかつゆき)さん。
小西さんは「爽やか人気イケメンの役が来ない」と嘆いていた時期もあったそうですが、最近はイケメン役もたくさん演ってらっしゃるようで良かった(笑)。
小西さんは感情を乗せるのが本当に上手い声優さんで、ガッツがあって芯がアツい北原の役もピッタリだと、個人的に思ってます。

昔ニートだった?

漫画の中での北原は、25歳頃まで無職っぽく描かれています。
実家の部屋で競馬見ちゃ文句を垂れゴロゴロ。
見かねた両親に相談された六平が、北原を競馬場に連れて行き、そこで彼は競馬のトレーナーになりたいという夢を持ちます。

「ここがいい ここにいたい」と生き生きと話す北原。
初めて目標を見つけ、そこからトレーナーとしての人生を送ることになります。

そういえば、漫画の第一話のタイトルは「ここにいる」でした。
北原とオグリが最初に出会い、北原が「スターはここにいるじゃねえか」と感無量に呟くシーンがあるのですが、2人が共に「ここにいた」からこそ出会えたのだと、なんだか運命のようなものを感じずにはいられません。

北原のモデルは?

「ウマ娘」は実在の馬や史実を元にしてあるので、北原のモデルも当然いるだろうと思われます。
候補はいくつか挙げられますが、一番有力なのは騎手の安藤勝己(あんどうかつみ)さん。

安藤さんは元々は「笠松競馬場」の騎手でしたが、後に中央競馬(JRA)に移籍します。中央騎手免許試験の1次試験では不合格になっていることや、誕生日が北原と同じことなどの共通点から、北原のモデルではないかと囁かれています。

2人目はオグリの初代馬主の小栗孝一(おぐりこういち)さん。
オグリキャップが中央に移籍する際、小栗さんは、まだ中央競馬の馬主資格を持っていませんでした(後に取得)。
北原も当初は中央のトレーナーライセンスを持っておらず、そのせいでオグリと一旦お別れすることになるので、そういった点は同じですね。

そのほかも騎手の武豊(たけゆたか)さんとか色々な候補があるのですが、私的にはオグリと関わった人達それぞれのエピソードを取り入れているのだろうと思っています。
何しろ「日本一愛された馬」ですからね、とてもじゃないけど一人にはまとめられないはずです。

北原が中央ライセンス取得までにかかった年月は?

他の全てのことを置いて、資格取得に向け頑張った北原ですが、1度目のチャレンジではーーー不合格⤵⤵
そんなに甘いものではありませんでした…。

でも、2度目のチャレンジでは見事合格!
晴れてオグリのサブトレーナーとなれました。
その期間は作中で約2年
第2巻でオグリと一旦お別れし、第17巻で再びタッグを組むことになります。

そもそも、中央トレセン学園のライセンス試験は、実務経験の他にも筆記や面接などあり、その難易度は一説によると、東大合格並みと言われるくらい大変なものらしいです。
筆記ができたとしても、中央の考えやスタンスにそぐわなければ面接ではねられてしまうでしょうし。

だから2年で合格した北原は本当にすごい!

合格のモチベーションはオグリへの想い

途中心が折れそうになった時も、北原はオグリのことを考え勉強を続けます。
北原のモチベーションは常にオグリ。
一度は、自分はオグリにふさわしいトレーナーではないのかもと悩みますが、そこで諦めるのではなく、「だったらふさわしくなってやる!!」と思い直せるそのメンタル。
ホント見倣いたい(泣)

中央に移籍となると、地方でのキャリアを棄てて新人としてのスタートになります。
試験最終面接の際、面接官に「そこまでする貴方の目標とは?」と尋ねられた北原は、「最強(オグリ)に見合う最高のトレーナーになること」と迷いなく答えました。

ウマ娘の走りのピークは短いと言われています。
オグリもいつピークが過ぎ、走れなくなるか分かりません。
北原はきっと焦りを感じ、臍を噛むような思いの中で、2年という年月を過ごしたのではないでしょうか。

オグリにとっても北原は支え

一方、オグリにとっても北原はなくてはならない存在です。
らしくない負け方をしてしまったレースを思い出し、スランプに陥るオグリ。
こんなことは今までになく、自分でも言い知れぬ不安を密かに抱えていましたが、北原の登場で確かな自信と元気を取り戻します。

北原がオグリに「俺と一緒に伝説を創ろう」と言った時の、オグリの嬉しそうな表情といったら。
やっぱりオグリにとっても北原は特別な存在なんですね。

注目されるのに慣れていない名(迷)トレーナー

再び北原とタッグを組んだオグリ。
北原の的確なアドバイスにより、次の重賞レースで見事優勝を勝ち取ります。
灰の怪物(シンデレラグレイ)復活!!

当初は新人トレーナーで大丈夫なのかとか、六平のえこひいきだろうといろいろ言われていた北原ですが、オグリの勝利でその評価は覆され、メディアからも注目されるようになります。

ところが注目されるのになれていない北原は、囲み取材ではガッチガチ、インタビューもベルノの指示で動く始末。
ベテランの経歴はどこへやらといった感じで、ちょっとかわいいですね。
周りを気にしないオグリとはいいコンビなのかも?

オグリに出会ったことで彼の人生は180度変わる

オグリと出会ったことで、北原の人生は180度変わりました。
夢をあきらめかけたこともありましたが、彼はオグリと共にもう一度戦うことを願い、オグリもまた、彼と一緒に走ることを信じていました。
目には見えなくても確かにそこに存在する信頼関係が、彼らの原動力の一部となっていたことは確かです。

そして見事に夢を叶えた北原。
彼もまた、もう一人のシンデレラなのではないでしょうか。

シンデレラグレイは現在、ピークを過ぎたかに思われるオグリの苦悩が描かれています。
もう一度彼女が頂点に立つためには、北原の力が絶対に必要。
なので今後の彼の活躍にも期待していきましょう!

頑張れオグリ! 頑張れ北原!(笑)

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