漫画[メダリスト]は面白くて泣ける!読む手も涙も止まらなくなる!

メダリスト

こんにちは!
いよいよ本格的な冬ですね。
冬といったらスケート。
スケートといったら「メダリスト」です、ハイ。

メダリスト作品概要・あらすじ

  • 作者:つるまいかだ
  • デビュー作:『メダリスト』
  • 受賞歴:『鳴きヤミ』で即日新人賞「in COMITIA123」優秀賞受賞
  • 掲載誌:『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、2020年5月号より連載開始

元アイスダンスの選手「明浦路司(あけうらじつかさ)」と小学五年生の少女「結束いのり(ゆいつかいのり)」が出会い、コーチと選手として共にフィギュアスケートのオリンピックメダリストを目指す物語。
アニメ化、ノベライズ化もされ、アニメのOP主題歌には米津玄師さんが逆オファーしたことで一時期話題になりました。

メダリストが泣ける理由

前回も「メダリストが面白い」という話をしましたが、それだけじゃない。
涙腺崩壊の作品なんです。
ひとつひとつの描写になんていうか魂が籠っていて、胸も涙腺も揺さぶられてしまうんですよね。

そこで今回は、メダリストが泣ける理由を挙げていきたいと思います。

1話目からもう泣ける

「メダリスト」の1話目は、主人公の結束いのりと、元スケート選手の「明浦寺司」との出会いから始まります。

スケートを始めるのが遅く、経済的理由からもプロを辞めざるをえなかった司。
そしてスケートを始めるにはギリギリの年齢と言われる11歳のいのり。
いのりは何をやってもうまくできないため、学校ではクラスメイトに呆れられています。
それでも密かに抱えたスケートへの想いを諦められず、独学でこっそりとスケートを学んでいました。
そんないのりの情熱に胸打たれた司は、いのりを「全日本選手権に出場できる選手にする」と宣言し、コーチをすることになります。

もう初回で涙腺崩壊です。
何もできなくていつも自分に自信がないいのりが、「自分も上手にできることがあるって思いたい」と強く訴える姿。
そしていのりの気持ちが誰よりも理解でき、夢を叶えてあげたいと決意する司先生。
どちらの気持ちも胸に刺さって、泣けて泣けて仕方ありません。

この1話には、読者を惹きつける魅力が見事に詰まっています。

いのりと司の絆が泣ける

晴れてスケートをやれるようになったいのりと、コーチになった司先生。
このペアがとてつもなくいいんです。
司先生の教え方はきちんと理に適っているし、その時の最善策を提案した上で、最終的にはいのりの選択を尊重してくれます。
「どちらを選んでも俺が優勝に導くから」
という司先生の言葉は、いのりのことを信じているからこそ。
いのりも司先生のために、司先生が正しいことを証明するために、あきらめることなく陰で努力を続けます。

回を追うごとに揺るぎないものとなっていく2人の信頼関係。
そしてその信頼関係は、作品を通して私達読者の心に温かな灯りを灯してくれます。

子供たちの成長が泣ける

「メダリスト」にはいのりと同じ年頃の少年少女達もたくさん登場します。
彼らもみな夢を抱き、スケート上達のために日々努力を重ねています。
それぞれが葛藤や悩みを抱え、コーチとの衝突、焦りや反省を経て成長してゆく姿を、まるで身近で見守っているように感じられるのがこの漫画。
赤ちゃんが初めて立とうとする時のように、思わず「がんばれ!がんばれー!」と声を出してしまいたくなるほどです。

彼らはまだ子供なので大人の力を借りないといけないことが多いし、経験が少ない分自分の感情をうまくコントロールできない部分がたくさんあります。
それでもあきらめず、なんとか打開策を見つけようと必死。
そしてその子達と真摯に向き合う大人の姿も見られるのが感動的です。

少しでも長くリンクに立つために、幼い彼らが覚悟を抱えて挑んでいるってすごいことですよね。
そして彼らに関わる大人達も、それを決して大人の事情とやらで片付けようとしない。

そんな子供と大人、どちらの側も丁寧に描かれているメダリスト。
知らなかった相手の気持ちに触れることで、お互いへの理解が深まっていくって素敵ですね。

親子の絆が泣ける

1話目から登場していたいのりの母親は、司のいるクラブにいのりを連れてきました。
しかしこれは彼女にスケートを諦めさせるためでした。
いのりの姉もスケートを頑張っていたのですが、実力の伸び悩みから結局スケートを辞めていたのです。
ただでさえ何もできないのに、スケートでまで同じように傷ついてしまったらーー。
そんな風に彼女を思う心からでしたが、読んでいるこちら側としては「何この親!」と怒り心頭です。
司先生も同じようで、最初はそんな母親の思惑に反発するような態度を見せていました。

ですが、いのりの成長と頑張る姿を見て、母親はいのりに問います。
「何のメダリストになりたいの?」
おずおずと「オリンピック」と答えるいのりに対し、母親は
「分かった」
とただ一言返します。

え?え?分かったの?

そして彼女はいのりを抱きしめ謝ります。
「いのりはできないことが多い分、一生懸命頑張っていたんだよね、ごめんね」とーー。

もう号泣です…。
読み返す度に何度も泣いてしまうシーン。

母親はここから本気でいのりの夢を応援し、協力してくれるようになります。
お母さんもいろいろ考え、いのりのことを心から心配していたんですね。
毒親なんて思って本当にごめんなさい( ノД`)
とにかく、家族との絆の深さも分かって安心しました。

子供の夢を本気で応援するのは、本当に難しいです。
辛い思いをさせるくらいなら、早めに見切りをつけさせた方がいい。
そんな気持ちもよく分かります。
それでも子供を信じて、あえて見守る決断をしたお母さんは最高です!

丁寧なスケートの描写が泣ける

メダリストのスケート描写や演出は高い評価を得ていますが、それは本当に納得。
指先ひとつから表情、演技の表現まで、手を抜かず臨場感たっぷりに描かれています。
そしてその間の演技者や観ている側の感情まで、音楽に載ってこちら側にも流れ込んでくるようです。
「ああ、スケートってこんなに美しいものだったんだ」と、改めて感じ入りました。

スケート選手たちが演技ひとつこなすのに、どれ程の技術と思いをこめているのか。
そしてそこに至るまでの膨大な練習量。
苦しさも辛さも、それは決して演技に出してはいけない。
いのりが最初に公式の大会に出場した時もそうでした。
転んでも転んでも笑顔を絶やさず、最後まであきらめずに演技を続ける姿に、読者の涙腺は決壊しました。
描写が上手すぎる…!

どんな習い事でもプロを目指すには相当な努力を重ねなければなりません。
それはもちろん分かっていたつもりでしたが、本当は分かっていなかった。
何か他人事で、「頑張っててえらい」くらいにしか考えていませんでした。
ひとつステップを進めるために、どれほど身体と精神をすり減らしているか。
それをこの漫画が改めて教えてくれました。

緩急の付け方も見事。
思っている以上にギャグパート満載で、特に司先生が熱血なせいもあって、モロに感情を出してくるところが笑えます。
そうかと思えば、いのりの陰の努力に涙をこらえられなかったり。
目に涙が浮かんでいたかと思うと、次のページでは静かに溢れ出している。
その感情の動きの巧みな表現につられ、つい一緒になって泣いてしまいます。

感想&まとめ

まあとにかく、私は読んでいて笑って泣きっぱなしでした。
でもその涙は決して「悲しい」「辛い」ではなく、「感動」の涙。
いつの間にか溢れ出し、流した後は心が洗われているといった感じです。

泣いた後にスッキリできる、デトックスのような漫画。
それが「メダリスト」だと思います。
皆さんも上手くいかないことがあって落ち込んだり、先が見えなくて不安になったりする時は、「メダリスト」でデトックスしてみてはいかがでしょう。

いのりちゃんのオリンピックまでの道のりはまだまだ長い。
ということは、私達もまだまだ長ーく楽しめるということですね。
いのりちゃんと司先生には申し訳ないけれど(笑)

これからも2人の成長を、ぜひ長ーい目で見守っていきましょう!

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