こんにちは!
今日は漫画「メダリスト」についてです。
読んだ方ならこの面白さが分かるはず!
漫画『メダリスト』の面白さを語りたい
作品概要
──人生ふたつぶん懸けて、叶えたい夢がある。
夢破れた青年・司と、見放された少女・いのり。
でも2人には、誰より強いリンクへの執念があった。
氷の上で出会った2人がタッグを組んで、フィギュアスケートで世界を目指す!アフタヌーン公式サイトより引用
- 作者:つるまいかだ
- デビュー作:『メダリスト』
- 受賞歴:『鳴きヤミ』で即日新人賞「in COMITIA123」優秀賞受賞
- 掲載誌:『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、2020年5月号より連載開始
つるまいかだ先生のデビュー作にして初連載作品。
2022年には「次にくるマンガ大賞2022」でコミックス部門1位を受賞。
その後も「小学館漫画賞」など数々の賞を受賞しています。
2025年1月にはアニメも放映されました。
OP主題歌は米津玄師さんの「BOW AND ARROW」
米津さんは作品の大ファンで、主題歌を逆オファーしたという事で一時期話題になりました。
作品あらすじ
作品の主役は2人。
1人はかつて、アイスダンスで全日本選手権に出場したこともある「明浦路司(あけうらじつかさ)」
彼は中学生の頃にスケートに魅了され自分も始めようとしますが、年齢が遅すぎるという理由から色々な所で門前払いを喰らいます。
それでも諦めなかった彼は、苦境を乗り越えなんとかアイスダンスのスケーターとして活動しますが、選手権に出場できたのは一度切り。
引退後もアイスダンスショーのオーディションに挑み続けますが落ちてばかりです。
そんな時、元パートナーが営むフィギュアスケートクラブのコーチを打診されますが、人を教える自信のない司は断ろうとしていました。
そしてもう1人の主役は、小学5年生の少女「結束いのり(ゆいつかいのり)」
何もできないと周囲から呆れられ、見放されていたいのりですが、スケートをやりたいという強い想いを密かに胸に抱えており、独学でスケートを練習していました。
そんな2人が偶然にも出会い、いのりの情熱に胸打たれた司は彼女のコーチを引き受けます。
「俺がこの子を全日本選手権に出場できる選手にしてみせる!」
そう決意する司と、司のコーチングによって才能を開花させていくいのりとの、二人三脚スポコン物語です。
『メダリスト』がいまひとつ認知されない理由
これだけでももう面白いのに、そしてアニメ化もノベライズ化もされているのに、いまひとつ話題に上がらないんですよね。なんで?
かくいう私もアニメから入ってしまったので、大きなことは言えませんが…。
ですが、漫画は本当に面白いんですよー。
もっと皆さんに知ってもらいたいのに。なんで?
なので、ここからは『メダリスト』が認知されにくい理由を挙げながら、それを反証していきたいと思います。
ええ、いきますとも!
フィギュアスケートの認知度が低い
いや、皆さん当然フィギュアスケートはご存じだと思いますよ。
テレビでもよく放映されていますし、羽生結弦選手や浅田真央選手とか、有名な選手もいっぱいいらっしゃいますしね。
ただ、野球やサッカーと比べると圧倒的にマイナーです。
どこでも気軽に練習できるわけではないし、お金が異常にかかることもあって、競技人口が少ないのも理由の1つでしょう。
テレビでは華やかな演技を観れますが、その裏側までフィーチャーする機会は少ないです。
(日本はフィギュア大国なので、選手達の日常に密着する番組などはありますが)
そのためか、スケーターを目指す少年少女の道のりを詳しく知っている人はそう多くはいません。
それもあって、フィギュアがテーマの漫画にはスポットが当たりづらいのでしょう。
ですが、リンクで滑れるようになるまで、ジャンプ1つ跳べるようになるまで、スケートにはものすごいドラマが隠されているんです。
漫画で描かれてもおかしくないくらい濃密なドラマが。
かの名作「スラムダンク」だって、「バスケはマイナーだからバスケ漫画は流行らない」とまで言われていましたし。
「ハイキュー!!」だって、連載前はあんなに人気が出るとは予測できなかったし。
何のスポーツ漫画がヒットするかはその内容次第。
とにかく、『メダリスト』がフィギュアスケート漫画のジャンルを確立する可能性は、なきにしもあらずなのです!
1話目が暗かった
1話で脱落したという方もいるのは、多分読んでてちょっと辛かったからではないでしょうか。
だって主人公2人共、なんだか報われていないんですもの。
司くんは頑張り屋で熱心なのにオーディションには落ちまくるし、しかも経済的に余裕がない。
面倒を見てくれている親切な家族がいるのですが、迷惑をかけたくないという理由でスポンサードを断っている。
いのりちゃんも一生懸命なのにできないことばかりで、学校の皆からは足を引っ張っていると思われている。
親にスケートをやりたいことも言えず、でもどうしてもやりたいから、受付のおじさんとの交渉で毎日ミミズ(⁉)を集めては、それと引き換えにこっそりとリンクに上がらせてもらっている。
(読んだことのない方にはなんのことやらでしょうが、受付のおじさんが小鳥をいっぱい飼っているので、その餌としてミミズを渡しているのです)
そしていのりにスケートをあきらめさせようとしている母親。
いのりはなんにもできない子と決めつけて、まるで毒親にしか思えません。
読んでいて辛い!と思えるスタートですが、ご安心ください。
回が進むにつれてちゃんと報われていきますので。
毒親に思えた母親も、ちゃんといのりのことを考えてくれていますし、家族の中でいのりが孤立しているなんてことも全くありませんでした。
コメディタッチで描かれているところも多く、笑ったり泣いたりハラハラしたりと、色々な感情を移入できるよう作られています。
2話以降はもっとフィギュアスケートの世界に入り込んでいくので、スポーツ漫画として楽しむことができると思います!
掲載誌の認知度が低い
『メダリスト』の掲載誌は「月刊アフタヌーン」ですが、残念ながらそれほど認知度は高くありません。
ジャンプなどに比べると低いです(比べてはいけませんが)
しかも月刊誌ということもあって更新度が低いため、読者にはちょっと読みづらい環境かもしれません。
今はサクサク続きを読めるweb漫画が人気ですしね。
そんな方にはぜひ単行本で読むのをおすすめします!
そちらの方が臨場感もより鮮明に伝わってきますし、何より話の流れが掴みやすい。
うん、そうだ、そうしましょう。
作者の認知度が低い
作者のつるまいかださんは受賞歴こそあれど、本作がデビュー作です。
過去の作品がないため、当然リピーターもいません。
「前の作品が面白かったから、次も面白いかも」という感覚って、漫画を選ぶ際には大きなポイントですよね。
そこはどうしようもないですが、ただ「デビュー作でこのクオリティ?」という発見もあるのは、それはそれで楽しいかと思います。
主人公が若すぎる
少年誌や青年誌の主人公は、だいたい中学生~高校生、あるいは大人が多いですが、こちらの主人公はなんと小学生(11歳)。
まだまだおこちゃまです。
おこちゃまの成長を描いていると聞くと、なんだか漫画としては物足りないと感じる方もいるようですが…ところがどっこい。
いのりちゃんは自分の置かれている状況や能力をきちんと理解しているオトナな子。
そして今まで独りで滑っていた彼女が、人に教えてもらうことでまるで砂に水が染み込むように成長していく姿は、読んでいて気持ちがいいです。
氷上での演技はわずか数分。
その数分のために、スケート以外のこと何もできなくてもいい。
そんないのりちゃんや他の子ども達の覚悟が、物足りないはずがありません。
そして彼女を指導する司くんもまた、いのりちゃんのコーチとして共に成長していきます。
子供と大人、どちらの心情にもきちんとフォーカスしていて、十分読みごたえのある内容になっています。
まとめ&感想
ふー、思わずアツくなってしまいました。
でもそのくらい面白いので、もっと話題になってほしいです。
いのりちゃんや司くんだけじゃなく、スケーターを目指す他のキャラ達も、みな個性的で魅力的。
彼らの成長にも目をつい細めてしまいます。
もう気分はお母さん。
とにかく!
『メダリスト』を皮切りに新しいスポーツ漫画が増えるよう、ぜひぜひ一緒に広めていきましょう!


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