こんにちは。
漫画好きライター、コッチャマンです。
『逃げ上手の若君』、原作が完結しましたね…寂しい😭
寂しいので、語らせて。
今回は、私が大好きな吹雪について。
冷静で有能、剣も強い。
でも、空腹には勝てない。
そんな吹雪の魅力と、あの「只今」のシーンにジーンときた話です。

※この記事は、原作の最後までのネタバレを含みます。ご注意ください。また、父親の死や、虐待的な描写に触れる箇所があります。
吹雪のプロフィール
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 吹雪(ふぶき) |
| 立場 | 逃若党の一員。時行の仲間 |
| 声優 | 戸谷菊之介 |
| 初登場 | アニメ第7回「冬の子供たち」(原作第3巻) |
| 特徴 | 剣も兵法も一流。でも大食漢 |
魅力①:冷静な軍師なのに、空腹で力が抜ける
アニメで初めて登場したのは、第7回「冬の子供たち」。
小笠原勢に襲われ続ける村を、遺された子供たちと一緒に守っていた少年。
…それが吹雪でした。
兵法にも通じていて、時行たちと協力して、敵を迎え撃つ頭脳派。
一見、クールで隙がないタイプです。
ところが!
吹雪には、とんでもない弱点があります。
それが…空腹😱
お腹がすくと、力が抜けて戦えなくなってしまうし、食べる量ときたら半端ない。
米粒で軍議をして玄蕃にツッコまれるなど、食べ物に関わるとキャラが崩れてしまいます笑。
軍師として頭脳をフル回転させるから、お腹がすくのかな…
なんて思っていました。
でも、原作を読み進めると、吹雪が幼少の頃の体験から、心が飢えているというトラウマを抱えていることが分かってきます。
お腹の飢えと、心の飢え。
この話は、あとでゆっくり。
強くて賢いのに、お腹がすくとダメになる。
そして、心に飢えを抱えている。
このギャップ、もうズルいですよね?
ちなみに、吹雪が初登場するのは、頼重が「見てくる」あの第7回です。
(こちらの記事で、頼重のカレー屋の店主ぶりを語っています😂👇)
【逃げ上手の若君】諏訪頼重の魅力!後光も親心もだだ漏れ!
魅力②:時行に剣を教えた、頼れる師匠
吹雪は、時行に剣技を授けた師匠でもあります。
優しくて、面倒見がよくて、教え上手。
孤児たちを守ってきた吹雪だからこそ、なんでしょうね。
吹雪の教え方の良い所は、できることをやらせるということ。
弱くても幼くても、工夫次第で戦う術を身につけさせる。
もちろん、危なくなったら助けてくれるのでしょうけれど。
他人に頼るだけでなく、自分で生き抜けるようにする面倒見の良さ。
そういった術を教えてくれる、まさに教え上手の吹雪ですね。
吹雪はなぜ裏切った?洗脳された理由と、高師冬の正体
ここから、原作の核心に触れます。
なぜ吹雪は、あんなに信頼していた時行を裏切ったのでしょうか?
いろいろ複雑な要因を、私なりにまとめてみると、
「過去のトラウマによる心の隙を、足利尊氏の圧倒的なカリスマ性に支配されてしまったため」
かと思われます。
過去に尊氏の常人離れしたオーラ(神力)に触れたことがある吹雪。
もともと、強い主君に仕えたいという願望を持っていたこともあり、尊氏の圧倒的な力と魅力に抗えず、引き寄せられてしまったのでしょう。
また、吹雪は足利の重臣・高師直によって「高師冬(こうのもろふゆ)」という人物になりすまされます。
出典:松井優征『逃げ上手の若君』第12巻 第106・107話(集英社)
ここでは、吹雪が自分の価値を証明したい、という強い承認欲求と、心の闇を抱えていることも語られていました。
吹雪にとって尊氏は、時行よりもはるかに大きく強い。
自分の真価を発揮できる存在として、吹雪の目には映ったのでしょうね。
しかし、臣下思いの時行と違い、尊氏は他人のことなど歯牙にもかけない男。
そんな男の元に就いたとして、果たして自分の欲求が満たされるのか。
疑問に思いますよね。
しかも、精神的に支配されている状況では、自分の意志なんてあったもんじゃない。
…この後の悲劇が、目に見えるようです💦
吹雪の悲惨な過去(ネタバレ)
優しくて、面倒見のいい吹雪。
でも、その過去は、あまりにも重いものでした。
吹雪は武士の家に生まれ、「足利学校」と呼ばれる場所に通っていました。
ところが、出世に必死だった父親は、吹雪に虐待のような過酷な鍛錬を強いていたのです。
耐えきれなくなった吹雪は、父親を手にかけ、家から逃げ出しました。
それだけではなく、吹雪は妹の六花を、あることから失っています。
出典:松井優征『逃げ上手の若君』第22巻 第195・196話(集英社)
この回想篇ですが、思わず「ヒイィィィ!」と悲鳴を挙げたくなるほど壮絶です😱
すべてを失い、さまよった末に、時行と出会う。
そう思うと、あのクールな表情の奥にあるものが、見えてくる気がします。
吹雪が尊氏に洗脳され、時行の元から離れていく時。
ふと、「六花」と小さく呟く場面がありました。
出典:松井優征『逃げ上手の若君』第12巻 第106話(集英社)
そのときは、何?雪の結晶?幻覚でも見てるの?
と、不思議に思っただけでしたが。
でも、あの過去を知った瞬間、すべてがつながって、思わず涙があふれてしまいました😢
作品中、屈指の伏線回収ともいえる回でもあります。
吹雪は死んだ?時行との直接対決と、最期の言葉
吹雪と時行は、須沢城を舞台に最終決戦を迎えます。
時行が放った「鬼心仏刀」の一撃をきっかけに、吹雪は呪縛から解放されて正気を取り戻しますが、時すでに遅し。
多くの血を失い、命を終えんとする彼の最期の言葉。
「我が… 君…」
出典:松井優征『逃げ上手の若君』第23巻 第197話(集英社)
他者の野心の犠牲になり、妹を失い、トラウマをかき消すかのように大食いになった彼。
過去に縛られ、自分自身を生きられなかった彼が、最期に呪縛から解放され、本当の主君(時行)の元へと戻って行くーー。切なくも救いのある最期でした。
号泣…😭
復活!「我が君 只今」にジーンときた(第222話)
そして第222話。
なんとなんと!
生きていた吹雪が、時行のもとへ戻ってきます!
「我が君 只今(ただいま)」
出典:松井優征『逃げ上手の若君』第25巻 第222話(集英社)
だからこそ、この状況で使われたことに、計り知れない重みを感じます。
単なる主従関係を超え、心から信頼し合える時行(と逃若党)の側は、自分がこの世で唯一、自分らしくいられる場所。
放浪の日々。
裏切りや敵対。
数々の死線を潜り抜け、遠く長い回り道をして、ようやく「自分の家(帰るべき場所)」に帰ってきた。
その果てしない旅路の終わりが、すべて凝縮された、この短く素朴な「ただいま」という四文字。
どんなオシャレなセリフよりも、深く重く、私の胸に響きました。
吹雪の本当の最期は?時行と運命を共にした結末
この最高の復活劇の後、吹雪は時行、弧次郎と「逃若党トリオ」を再集結!
共闘し、尊氏を追い詰めます。
そこでは、とんでもないトンデモ攻撃が繰り広げられるので、尊氏が苦戦した本当の理由は、それじゃないかと思っていますが笑。
吹雪には、マッドサイエンティスト上杉に、かなり改良(改造?)された時のトラウマも残っているもよう😂
感動の場面にもシュールな笑いを外さない松井先生、最高です笑
この後の吹雪は、逃若党と共に時行を支え続け、時行と運命を共にすることになります。
最期を迎えようとする姿には、満ち足りた笑顔と彼らしいセリフが描かれていて、私的には「大団円や…」と感無量でした。
出典:松井優征『逃げ上手の若君』第27巻 第237話(集英社)
まとめ
吹雪の魅力って色々あるんですが(強さ、凛々しさ、お腹空いた時のギャップとか)、
私的には「壮絶な過去を乗り越えて、本当の自分と居場所を得た姿」にあるんではないかと思っています。
艱難辛苦を経て、ある意味もっとも満たされた、苦労人。
そんな姿に読者は惹かれるのではないでしょうかね。
そして最終話では、吹雪も地獄で、時行や頼重、弧次郎たちと一緒に、先に地獄に堕ちた知り合いを探しながら、鬼たちと戦い続けます。
出典:松井優征『逃げ上手の若君』第27巻 第238話(集英社)
最期を迎えたはずなのに、まだまだ、彼の旅は続いている。
そんな終わり方に、思わず笑って、少しだけホッとしました。
終わりの見えない旅路でも、きっと彼は、迷いなく時行を支え続けていくことでしょう。
その姿を、いつかどこかでまた見ることができたら。
そうこっそり期待していますよ、松井先生!🤭
**あわせて読みたい**
同じ逃若党の頼れる軍師!頼重の魅力はこちらから👇
【逃げ上手の若君】諏訪頼重の魅力!後光も親心もだだ漏れ!

コメント