こんにちは。
最近ジャンプで始まった『さむわんへるつ』
ぶっちゃけ皆さんどう思ってますか?
SNSを見ると、
「ワードセンスが神!」
「くらげちゃん可愛すぎ」
とドハマりしている人がいる一方で、
「ラジオのノリがわからない」
「展開がつまらない」
なんて声もささやかれています。
どうしてこんなに評価が真っ二つに分かれるんでしょうか?
そこで、今回はそんな『さむわんへるつ』の「ここが面白い!」という絶賛ポイントから、「ここが苦手」という本音まで、どこよりも詳しく整理してみました。
さらに、
「なぜこのニッチな漫画がジャンプ本誌で連載されたのか?」
という裏側のナゾについても深掘りしていきます!
1. 『さむわんへるつ』が「面白い!」と絶賛される3つの理由
どうやら熱狂的なファンが支持するポイントは、ストーリーの中の「センス」にあるようです。
いったいどんなところにセンスを感じているのか?
そのポイントを以下の3つにまとめてみました。
①キレ味鋭い「言葉の大喜利」
まず、この作品の一番のポイントは、主人公・梟森(ふくもり)ミメイと、ヒロイン・水尾(みずお)くらげの会話劇でしょう。
くらげの独特すぎるボケに、ミメイがキレキレのツッコミを入れる。
そのラリーがまるで「漫才」や「大喜利」のようで、ページをめくる手が止まりません。
それから、ラジオ投稿者ならではのワードセンスが光る掛け合い。
これらは活字好き、お笑い好きにはたまらない中毒性があります。
②「ハガキ職人」という設定の妙
「匿名で面白いことを送っている誰か(Someone)」が実は隣の席のアイツだった…!
クラスの優等生と不思議ちゃんが、実は深夜ラジオで繋がっているという設定。
この「秘密の共有」という2人の関係に、読者のドキドキは止まりません!
「これぞ令和の新しいラブコメ!」として期待されているようです。
他にもラジオ特有の「内輪ノリ」や「深夜の解放感」がリアルに描かれており、ラジオ好きにはたまらない演出が随所に散りばめられているのも人気の理由のようです。
③ヒロイン「くらげちゃん」のキャラクター性
くらげちゃんは、一見不思議ちゃんな美少女。
でも中身はガチのハガキ職人で、「自分より面白い人じゃないと好きにならない」と、きっぱり言い切るブレなさがあります。
それから、普段はジト目で感情が分かりづらいのに、時折見せる可愛らしい乙女な反応。
そんなギャップにやられてしまう「くらげちゃん推し」が急増中!
まだメインキャラが少ないですが、くらげちゃんのようなクセつよキャラが登場することを、読者もかなり期待していますね。
2. 「面白くない(合わない)」と感じる人の不満点
一方で、王道のジャンプ漫画を好む層からは、以下のような厳しい意見も見受けられます。
①少年漫画としてのカタルシスに欠ける
今作はバトルや明確な「勝利」がないため、週刊連載としての引きの弱さを指摘する声もあります。
「内輪ノリ」や「爆発力のなさ」にフラストレーションを感じる読者も多いようです。
②「画(え)」より「情報」の多さがノイズになる
ラジオのネタや、ミメイのモノローグ(心の声)がとにかく多い今作。
パッと見て状況がわかる「画(え)」の力よりも、セリフによる説明が優位なため、「漫画を読んでいるというよりテキストブログを読んでいる気分になる」という不満が噴出しています。
また、迫力あるシーンや繊細な心理描写を表わす画力が乏しいと、一家言あるジャンプ読者からは厳しい意見も出ています。
③キャラが苦手・主人公としての魅力が足りない
そして、ミメイやくらげに共感できないという声もありました。
ミメイはある意味普通の高校生なのですが、それが逆に「インパクトが足りない」「主人公としては物足りない」という印象を受けるようです。
一方のくらげに対しても「不思議キャラが鼻に突く」「言ってることが面白くない」と、結構ひどい言われよう(笑)
たしかにちょっと疲れるキャラかも。
やっぱり、人気漫画のキャラは大事ですよね。
この先、ミメイ達がもっと強烈なインパクトを与えるようなことがあれば、読者の反応も変わるかもしれませんが。
それだともはや、別の漫画になってしまうかも…?
④ジャンプでやる必要性を感じない
加えて、ジャンプ本誌でやるにはテンションが違うという意見。
今作には強敵を倒したり、目標に向かって努力を重ねるといった、分かりやすい「勝利」の図式がないため、カタルシス不足を指摘されています。
これ…私も分かります。
最初読んだ時、画も内容も某出版社の「少年〇デー」に載りそうな漫画だと思いました(笑)
3. なぜジャンプで連載が通った?編集部の「戦略的意図」を考察
「面白い」「面白くない」
「新しい」「インパクトがない」
このように意見の分かれるニッチな題材が、なぜ少年漫画の王道であるジャンプで連載されたのか?
そこには編集部の高度な生存戦略が見て取れます。
①「ヒーロー」のアップデート
かつてのジャンプは「落ちこぼれが努力してヒーローになる」物語がメインでした。
その姿に読者は胸を熱くし、ヒーローと自分を重ね応援することに没頭できていたのです。
しかし、今の読者は必ずしもヒーローを求めている人達だけではありません。
「自分が知っている面白いこと」を大切にしているのが今のリアル。
そのため、『さむわんへるつ』という漫画で彼らの「内面性」をそのままエンタメ化し、「まるで自分を投影しているようだ」と、強く共感する層を囲い込む狙いがあります。
② サブカル・シネマティック派の定着
藤本タツキ先生の「チェンソーマン」の成功以降、ジャンプ読者の間には「一見ジャンプらしくない、エッジの効いた演出」を好む層が確実に定着しました。
王道バトル漫画だけでは、今の目の肥えた10代・20代を飽きさせてしまう。
それなら、もう少しニッチな題材と切り口から、新しい漫画を生み出せないか?
そういった編集部の思惑に、 ヤマノエイ先生のポップで少しアンニュイな作画や、深夜ラジオという「夜の匂い」がする設定はピッタリだったのでしょう。
王道を好まない人達、あるいは王道の緩衝材として、新たな読者のニーズに応えられる可能性を秘めていたと思われます。
③「ボイス」と「リアルイベント」への拡張性
現代の漫画連載は誌面だけで完結せず、様々なコンテンツで展開されています。
そして『さむわんへるつ』は「音」がテーマ。
ならばそのテーマを最大限に利用しない手はありません。
実際、アルコ&ピースを起用したボイスコミックや、ポッドキャストなど、「耳から入るメディア展開」が最初から計算されています。
そのうちYouTubeやSpotify、ラジオなどで本当の番組を持つかもしれませんね。
それに加えてSNS。
今作はSNSで考察や感想が多く語られている漫画です。
こういう「語り場」が盛り上がり、話題性が維持されることは、掲載誌にとっても大きなメリットです。
このように多方面から読者を引き込む媒体として、『さむわんへるつ』はとても優秀なのです。
4. 「ポスト・ラブコメ」枠の確保
『アオのハコ』がスポーツ×恋愛の王道を行く一方で、それとは違うラブコメを求める需要は年々増えています。
たとえば「全人類がキュンとする恋」ではなく、「特定の趣味で繋がる秘密の関係」など。
万人に理解されなくても、熱狂的なファン(信者)がつくタイプのラブコメを置くことで、アンケートの固い基盤を作ろうとしています。
結論:編集部は「多様性の賭け」に出ている?
編集部は『さむわんへるつ』が全員に満点をもらえる作品ではないことを、百も承知で連載させているはずです。
では何を狙っているのかと言えば、
「100人に好かれる普通の漫画」より、「10人を熱狂的なファンに変える尖った漫画」
これを本誌に混ぜることで、雑誌全体のブランドを「古臭い少年漫画誌」から「最先端のエンタメ雑誌」へアップデートし続けようとする、かなり攻めた戦略ではないでしょうか。
まとめ:『さむわんへるつ』を読むべき人はこんな人!
結局、この漫画は面白いのか?
その答えは、あなたが「何を求めているか」によるのでしょう。
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ハマる人: 深夜ラジオが好き。会話劇を楽しみたい。一癖あるラブコメが読みたい、ゆるい内容の漫画が好き。
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ハマらない人: 分かりやすい王道バトルが好き。説明過多な漫画が苦手。画が苦手。ラジオに全く興味がない。
『さむわんへるつ』は、万人に受けることを捨て、特定の誰か(Someone)の心に深く突き刺さることを選んだ作品です。
この「刺さり」そが、今のジャンプに必要な新しい刺激なのかもしれません。
さあ、この戦略が吉と出るか凶と出るか。
そう考えると、苦手な人も今後の展開がちょっとだけ気になりません?

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