こんにちは。
本日は『ウマ娘シンデレラグレイ』第2巻の内容に迫っていきます。
2巻の表紙は「ベルノライト」
オグリを公私共に支える親友のウマ娘の、可愛いイラストが目印です♪

この記事はネタバレを含みますのでご注意ください!
『ウマ娘 シンデレラグレイ』2巻あらすじ
「ジュニアクラウン」レースの決着は?
2巻冒頭は「ジュニアクラウン」レースのスタートから始まります。
出走する9人のウマ娘の中で、良いスタートを切ったのはフジマサマーチ(マーチ)。
オグリキャップ(オグリ)は3番手につき、お互いの様子を伺い合います。
3コーナーを回って残り600メートル。
勝負をかけるならここ!と2人は同時にスパートをかけます。
しかし、オグリはなぜかマーチに追いつけません。
勝利を確信するマーチ。
「オグリに勝って東海ダービーへ行く」夢が叶うと喜んだその時、オグリが2度目のスパートをかけ、マーチを差し切って1着でゴールしました。
誰も想像しなかった展開に、周りは驚きを隠せません。
勝利を逃したマーチはオグリに、なぜ2度目のスパートをかけられたのか詰め寄ります。
オグリの返事は「負けたくなかったから」
マーチというライバルがいたから、東海ダービーという目標ができたから。
だから力が出せたのだと答えます。
もうこうなると、技術うんぬんというよりド根性ですね(笑)
オグリとマーチ、お互いに良きライバルを得た二人は、一緒に東海ダービーで走るという約束を交わします。
観客の中には「タマモクロス」もおり、オグリに興味を持った様子。
もう一人気になるのが、北原の叔父であり、中央の名トレーナーでもある「六平(ムサカ)」。
北原が、次のレースは中京杯を考えていると伝えると、六平は静かに「やめておけ」と釘を刺します。
何か懸念があるんでしょうかね、気になります…。
皇帝『シンボリルドルフ』登場
ジュニアクラウンから10日後、オグリは「中京杯」に出場。
そこには六平も来ており、なぜオグリを出走させたのかと北原を叱ります。
六平が心配していたのは、オグリが中央の目に留まることでした。
中京杯は、中央のウマ娘も観戦に来る大きなレース場で行われるため、オグリの国内最高水準の走りを観れば、中央が黙っておかないだろうと思ったからです。
六平の予想通りオグリは2馬身差で勝利し、圧倒的な実力を見せつけました。
案の定、北原はすぐに中央のお偉いさんに呼び出されてしまいます。
呼び出したのはなんと「皇帝」の異名を持つ「シンボリルドルフ(ルドルフ)」!
ルドルフはオグリを中央(トゥインクル・シリーズ)に招きたいと北原に願い出ます。

トゥインクル・シリーズは中央開催のレースの総称で、日本ダービーなどの国内最高級のレースが繰り広げられ、規模も人気も地方とは段違い!

シンボリルドルフは史上唯一の7冠ウマ娘で、現在は一線を退いて、中央トレセン学園で生徒会長を務めているんだよね
つまり、中央へオグリを移籍させるということですね。
北原どうするの…?
決断を迫られる北原
ルドルフの提案を受けてからの北原は悩んでいました。
オグリの実力を考えれば、中央に行かせた方がいいのかもしれない。
でも、一緒に東海ダービーを制覇するという夢も捨てきれない。
北原は中央でのトレーナーライセンスを持っていないので、オグリと一緒には行けません。
そんな北原にベルノは、一番大事なのはオグリの気持ちだとたしなめます。
その通りだと思った北原は、オグリに中央からスカウトが来たことを正直に話しました。
しかしオグリは北原が一緒に行けないことを知ると、中央への移籍を拒否します。
マーチとの再戦や、北原との夢を叶えることの方が、オグリにとっては大事だったからです。
勝てば中央 負ければ東海ダービー
ルドルフからの再三の問い合わせもあって、北原は一つの決断をします。
それは「次の試合に勝てばオグリは中央へ行く。負ければここに残って東海ダービーを目指す」というものでした。
あまりに勝手な提案に、怒りを隠せないオグリ。
2人はすれ違いのまま、レース当日を迎えることになります。
「ゴールドジュニア」レース開幕 オグリと北原の運命は?
ギクシャクしたまま迎えたレース当日。
北原もオグリも心が晴れず、レースに集中できません。
そこにマーチが現れ、オグリの頬を思いっきりひっぱたきました。
オグリが中央に行くかもしれないことを知り、約束を破るのかと怒っていたのです。
「バカに…しやがって…ッ!」
吐き捨てるマーチの表情に、思わず胸が締めつけられます。
しかし、それに対するオグリの言葉は
「だったら私に勝て」
という冷たいものでした。
「私が負けたら中央には行けないから勝て」という意味でしょうが、いつものオグリとは明らかに違い、勝負を棄ててしまったような感じを受けます。
絶対に勝つと激昂するマーチとは対照的に、オグリは虚脱感を抱えながらゲートに入ります。
走れオグリ!走るんだ!
冷静に走れてはいるが、覇気に欠けるオグリ。
良いレースがしたいだけなのに、がんじがらめの鎖に絡められたようで、脚が前に出ません。
仕掛けるつもりがないと見たマーチは怒りを顕わにし、スパートをかけオグリを追い詰めます。
レースを直視できず、うつ向く北原。
そんな彼に六平が近づき、頭を引っ張って無理やり顔を上げさせます。
そこで北原が見たのはーーー苦悶の表情のオグリ。
我に返った北原は客席の最前列に駆け寄り、コーナーを回ってこちらに来るオグリに向かって叫びます。
「オグリーィ!走れ!走るんだァァァ!」
北原の指示に笑みをもらすオグリ。
「あぁ わかった 私のトレーナーが言うんだ それで行こう」
そう言うと、浮かべた涙を吹き飛ばすかのように、強烈なスパートをかけました。
吹っ切れたオグリはもはや「怪物」
マーチをも後方に置き去りにし、ゴール直前、北原の方を振り返り呟きます。
「キタハラ…私…勝っちゃうよ…?」
「…勝てば良いんだよ お前は天下を取る ウマ娘なんだからよ」
時代を創り、人々に愛される唯一無二のウマ娘になれ、と託した北原。
そんな北原に感謝の思いを抱きながら、オグリは見事1位でゴールインしました。
読んでて私、ボロ泣きしました…。
実際のオグリキャップもここから中央へと進出していくので、それも重ね合わさって胸に迫るものがありましたね。
北原とオグリ、せっかく強い絆が生まれたのに、これからお別れしなくちゃいけないなんて切ない…!(泣)
ありがとうカサマツ 序章カサマツ編-完ー
レース後のウイニングライブで、オグリは中央へ移籍することをファンに告げます。
行かないでとすがるファン達に向け、北原は夢を見たくないかと問いかけます。
田舎の灰被り娘が、中央の猛者達を圧倒する、そんな夢をーーー。
北原の言葉を受け、オグリに大きな夢を抱いた皆は、暖かい声援をオグリに贈りました。
ライブ後、北原はオグリに、中央のトレーナーライセンスに挑戦してみると告げます。オグリに似合うトレーナーになる、それが北原の新しい目標でした。
驚いたことに、ベルノは中央トレセン学園の編入試験を受けていて、ちゃっかり合格していました。
レースに出るのではなく、オグリをサポートするスタッフになろうと決めていたのです。
オグリに負けて一時は引退を考えたマーチも、走り続けてオグリよりも永くこのレース場に立って見せると誓います。
皆の応援を受け、多くの物を得たカサマツに「ありがとう」の言葉を遺し、オグリは中央へと旅立つのでした。
次巻&感想
2巻のラストは、中央トレセン学園の門の前に立つオグリとベルノ。
3巻からは、いよいよ中央でのオグリの生活が始まります。
中央には同世代の猛者達や、タマモクロス、ルドルフなどもいて、オグリとどう絡んでいくか楽しみです。
もちろんオグリのさらなる活躍にも期待大!
次巻もオグリの奇跡を追っていきたいと思いますので、どうぞお付き合いください♪
追記:
この記事を書いている時に、「ハルウララ」訃報のニュースを知りました。
113戦走って0勝。
現役時代一度も勝てなかったのに、その一生懸命な姿は人々に大きな夢と力を与え、多くの人に愛された馬でした。
オグリとは違った意味で、彼女もまた、一つの「伝説」を創ったのではないでしょうか。
天国では勝敗など気にせず、他の馬達と思いっきり駆け回ってくれるといいな…。
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