『ウマ娘シンデレラグレイ』あらすじから読み解くオグリキャップの奇跡!~第1巻~

ウマ娘

Cygamesのメディアミックスプロジェクト「ウマ娘 プリティーダービー」から生まれたスピンオフ漫画、「ウマ娘 シンデレラグレイ (通称シングレ)」

今なお競馬ファンから愛され続ける競走馬、「オグリキャップ」をモデルとしたこの漫画は、今年10月からアニメの第2クールも開始とあって、まだまだ盛り上がりを見せています。

そこで今回は、アニメ放送前のおさらいとして、オグリキャップの歩んだ軌跡を1巻から振り返っていきたいと思います!

※この記事は一部ネタバレを含みますのでご注意ください。

『ウマ娘シンデレラグレイ』1巻あらすじ

『ウマ娘』それは別世界に存在する名馬の名と魂を受け継ぐ少女達
彼女達には耳があり尾があり超人的な脚がある
時に数奇で時に輝かしい運命を辿る神秘的な存在
この世界に生きる彼女達の運命は
まだ誰にも分からない
ー『ウマ娘シンデレラグレイ』第1巻 冒頭よりー

序章~出会い~

東京レース場で大レース「日本ダービー」が行われている真っ只中、地方の競馬場「カサマツ」では、一人の男性が同僚相手に愚痴をこぼしていました。
彼の名は北原穣(キタハラジョウ)、カサマツ専属のトレーナーです。
一見やる気のないように見える彼ですが、このカサマツに「自分と重ね合わせて応援したくなるようなスターがいない」ということを常日頃から嘆いていました。
そんな時、一陣の風と共に、北原達の横をものすごいスピードで駆け抜けていった者がいました。
あまりの速さにそれが一体何だったのか、北原は把握することができませんでした。

癖つよウマ娘登場!

舞台は「カサマツトレセン学園」の入学式に移ります。
ここは、地方開催レースに出場するウマ娘を指導育成するトレーニングセンター学校で、たくさんのウマ娘達が在籍しています。
新入生のベルノライト(ベルノ)も、いつかレースに出ることを夢見ていました。
クラスメイトには成績優秀な特待生フジマサマーチ(マーチ)や、地元で有名なノルンエース(ノルン)など、速そうなウマ娘達が居る模様です。
そんな中、遅刻して現れたのは、泥だらけのジャージ姿のウマ娘。
担任から制服はと尋ねられると、「セーフクって何ですか?」と返すなど、早くも癖の強さを見せつけます。

その後も、授業中に鼻ちょうちんを出しながら居眠りしていたり、食堂では在庫を食べつくすなどの大食いを披露するなどして、周りはドン引き。
そんなキャラの濃い彼女を、ノルンエースは「悪目立ちしている」と感じ嫌がらせをしますが、彼女は全く気にしません。
それどころか、ノルンを「優しい人」とまで思ってしまうおとぼけっぷりで、なかなか掴みどころがありません。

ただ天然なだけじゃない シャイで優しい一面も

そんなおとぼけな彼女ですが、実はとっても母親思い。
裕福ではないのに学園に入学させてくれた母親を思い、涙を浮かべたり、母親からの手紙に相好を崩したりと、本当にお母さんのことが大好き!
それがベルノにばれた時は、顔を赤らめて逃げたりして、どうやら恥ずかしがりさんでもあるよう。
物語が進むにつれて、天然なだけじゃない彼女の人柄や性格も少しずつ見えてきます。

待ち望んだスターはここにいた!北原とオグリキャップの出会い

入学式の翌日。新入生達はさっそくレース形式の実技を行いました。
この実技ではタイム計測と同時に、トレーナー達がウマ娘をスカウトする場でもあり、トレーナー達は皆、将来有望なウマ娘を探すのに必死です。
実力の違いを見せつけるフジマサマーチを見ても、あまり気乗りのしない北原でしたが、一人のウマ娘がふと目に留まります。
それは北原がその日の朝、ランニングをしている時に偶然出会ったウマ娘でした。

そして彼女はゲートインし、スタートを切りました。
スタート直後はほどけた靴紐を直していたため出遅れますが、すぐにものすごいスピードで、他のウマ娘達をあっという間に抜き去りました。
膝の柔らかさから生み出される、彼女独特の超前傾姿勢。
その走りは、他の追随を許しません。
スターがいないと嘆いていた北原は、目をうるませながら思わずつぶやきます。
「いるじゃねぇか…ここに…!!そんなスターが」

そして彼女がゴールを切った後、北原は彼女に駆け寄ると、
「君、名前は?」と尋ねます。
その問いに対し、彼女はこう答えました。
オグリキャップ」ーーー

運命の歯車が、音を立てて動き始めた瞬間でした。

初レース出場 ライバルとの出会いと敗北

レースに出場するために、北原のチームに加入したオグリキャップ(オグリ)。
同じくチームに加入したベルノと共に、デビュー戦に向け日々練習に励みます。
北原の夢は東海地方で一番のレース、「東海ダービー」で勝利を掴むこと。
オグリとならそれも夢ではないと、指導にも熱が入ります。

そして迎えたデビュー戦。
そこには特待生のマーチも出走していました。
誰もがマーチの圧勝だろうと思っている中、マーチだけはオグリに密かな闘志を燃やしていました。
「貴様には負けん」
そうオグリに言い放つマーチ。

レースがスタートし、抜群のレースセンスを見せつけるマーチですが、オグリはボロボロの練習靴を履いていたため出遅れてしまいます。
ですが北原のアドバイスで培った足首の強靭さを活かし、ものすごいスピードで大外からマーチにグングンと迫っていきます。
しかし最後の最後で失速してしまい、マーチに勝つことはできませんでした。
初めての敗北と共に、静かに悔しさを噛みしめるオグリでした。

第2レース出場 力の差を見せつけろ!

ベルノの選んでくれた新しい靴を履いて、次のレースに挑むオグリ。
今回のレースにはノルンも出場しています。
何か良からぬことをたくらんでいるノルンに、ベルノは不安を隠せません。
レースがスタートし、ノルンはオグリの後ろをぴったりとマークします。
ノルンはオグリがスパートをかけるタイミングで、オグリのかかとを踏んで靴を脱がせようとしていました。
しかし、そんなたくらみも蹴散らすかのように、オグリは強烈なスパートをかけ、はるか彼方へと駆け抜けていきます。
その次元の違う走りを目の当たりにし、思わず負けを認めたノルン。
2戦目でオグリは初めての勝利を勝ち取ったのでした。

ウイニングライブはカサマツ音頭!

優勝したウマ娘はレース後に、応援してくれた観客の前でウイニングライブをすることになっています。
そのライブでオグリが披露したのは、なんとカサマツ音頭!
意外過ぎる選曲とダンスに、恥ずかしさで顔を隠す北原とベルノ。
観客達もあっけにとられています。
そんなオグリの姿に毒気を抜かれたノルンは、「ダンス教えてやるか」と呟き、オグリに好意を持つようになります。

ちなみに、原曲の「笠松音頭」は、このオグリのライブのおかげか、ファンの間でちょっとしたブームになっているそうです(笑)

ライバル「フジマサマーチ」との再戦!

次のレースに向け、ベルノと一緒にトレーニングに励むオグリ。
ランニングの途中で偶然マーチと出会い、2人きりで話すことになります。
マーチはオグリに「貴様の目標はなんだ?」と問いかけます。
戸惑うオグリに、マーチは「頂上を決めなければ山は登れない」と畳みかけ、「ジュニアクラウン」レースに出ることを勧めます。

マーチとの会話で、目標を掲げることの必要性を感じたオグリ。
頂の景色を見るため、北原の夢でもある「東海ダービー」を目指し始めます。

そして「ジュニアクラウン」当日、気合十分のオグリとマーチ。
ゲートイン前にオグリは、以前マーチから放たれた言葉を、そっくりそのままマーチへと返します。
「貴様には負けん」
その言葉を受け、なんだか嬉しそうに笑みを浮かべるマーチ。
同じ目標を目指す2人の間に、確かな絆が生まれてきたようです。

感想&まとめ

1巻の最後は、この先オグリの中央でのライバルとなる「タマモクロス」の登場で終わります。
重要なキャラなので、これからどう絡んでくるかが楽しみです!

そして「ジュニアクラウン」
マーチとの勝負はいったいどちらが勝つのか?
オグリは東海ダービーに出られるのか?
第2巻ではレースの決着に加え、オグリと北原の命運を決める出来事などが描かれ、早くも目が離せません!

次回ではその内容をお伝えしていきますので、どうぞお楽しみに!

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