こんにちはー。
今日もまいります、つらつらつづり。
今回のテーマは『カグラバチ』から。
少年漫画好きのココロをくすぐる『妖刀』についてです♪
物語のカギを握る『妖刀』とはなんぞや?
カグラバチにおいての「妖刀」は、ただの武器ではなく、まさしく物語を形作る根幹とも言うべき存在です。
そんな妖刀の種類や能力、所有者について簡潔にまとめていきたいと思います。

妖刀を説明する際に、あらすじなどに触れているので、どうしてもネタバレ要素を含んでしまいます。あしからず。
『妖刀』が生まれた背景・特徴
かつて日本では斉廷戦争(せいていせんそう)という、妖術師達が絡む戦争が起こり、危機的状況に陥っていました。その最中、刀匠六平国重(ろくひら くにしげ)が作った妖刀六工と、その「契約者」と呼ばれる者達の活躍で戦況は好転。戦争に勝利し、日本は平和を取り戻します。戦後、国重は息子の六平千鉱(ろくひら ちひろ)と一緒に平和に暮らしていましたが、謎の妖術師集団「毘灼」(ひしゃく)が六平家に侵入し、国重を殺害し妖刀をすべて奪っていきます。父を殺された千鉱は、父の復讐と妖刀の奪還を決意し、手元に残った七本目の妖刀「淵天(えんてん)」と共に毘灼を追います。工
戦争中に作られた6本は「妖刀六工」と呼ばれ、それぞれに名前がついています。
そして国重が戦後に作った1本が、主人公の千鉱が振るう「淵天」です。
「淵天」は妖刀を破壊するための妖刀として作られたものでした。
妖刀は何から作られる?
妖刀は「雫天石(だてんせき)」という特殊な鉱石から作られています。
この鉱石は限られた場所でしか採取できない、非常に希少価値の高いもので、ある特別な力「玄力(げんりょく)」と強く共鳴する性質を有しています。
この玄力を刀に込めることで、玄力は力を増幅させ、圧倒的な威力を発する妖刀へと変化します。
簡単に言うと、玄力+雫天石=妖刀
みたいな感じかな?
実際はもっと複雑なのですが、ここはサラッと。
妖刀はどうやって作られる?
雫天石を扱えるのは国重のみ。
そのため、彼は伝説の刀匠として知られていました。
彼が独自に編み出した加工法と鍛造技術によって、雫天石は妖刀としての形を得ることができます。
しかし、国重は毘灼の襲撃によって命を落としてしまったので、現時点で妖刀を作れる者はいません。
とすると、今ある妖刀はものすごく貴重な物ということですね。
妖刀は、戦いのパワーバランスをいともたやすくひっくり返す力があるため、どの組織も手元に置くために躍起になっています。
妖刀の能力を引き出す仕組み
妖刀には基本となる能力が3つあります。
それに加えて、妖刀は契約者(所有者)の意志や感情と深くリンクしているため、契約者の精神状態や肉体の成長などによって、想定をはるかに超えた力を発揮することがあります。
これは「本領(ほんりょう)」と呼ばれ、契約者次第で変貌するものとされています。
こう聞くと、妖刀はただの武器ではなく、何か意志を持ったもののようにも思えますね。
『うしおととら』という漫画の『獣の槍』を思い出しました。
(これもすごく面白い漫画なので、いつか機会があれば紹介したい!)
妖刀と所有者を縛る「命滅契約」とは?
「命滅契約(めいめつけいやく)」は簡単に言うと、妖刀とその使い手(契約者)の間に交わされる契約のことです。
契約者が生きている間は、他の者は妖刀の能力を使うことができません。
これは国重が組み込んだ強力な制限機構で、妖刀を狙う者から契約者を守るために設けられました。
つまり、今の妖刀所有者が亡くなれば契約は切れ、次に使えるものが出てくるということ。
そのため妖刀を奪おうとする者が、契約者の命を狙うというアンビバレンツな縛りでもあります。
妖刀の種類
さて、ここからは本題の「妖刀の能力」や「契約者」について説明していきましょう。
作中で存在が明かされている妖刀は全部で7本。
その内の5本は、現時点で名前や能力が判明しています。
- 淵天(えんてん)
- 刳雲(くれぐも)
- 真打(しんうち)or 勾罪(まがつみ)
- 酌揺(くめゆり)
- 飛宗(とびむね)
これらはそれぞれに異なる形状や能力を持っており、契約者達は戦いに応じて使い分けています。
残り2本はまだ明かされていないので、今後新たな敵(味方)と共に登場するのでしょうかね?
想像するとワクワクします( *´艸`)
最強の妖刀「真打(しんうち)」に注目!
ここで特に注目したいのが、最強の妖刀「真打(しんうち)」です!
真打はかつて斉廷戦争を勝利に導いた伝説の妖刀で、その圧倒的な力から畏怖の対象となっていました。
現契約者の「剣聖(けんせい)」は真打を「勾罪(まがつみ)」と呼んでいるようです。
現時点での情報は、剣聖が幽閉のような状態であること。
真打は他の5本の妖刀とは異なる構造を持ち、とてつもない力を発揮すること。
国重が設けた命滅契約の大元となっていること。
これくらいしか分かっていません。
しかし、真打をめぐる不穏な空気が作中に流れていることから、この真打が物語の根幹をなす重要な存在であることが読み取れます。
妖刀の能力と契約者
それでは次は妖刀の能力とその契約者(所有者)について。
淵天(えんてん)
| 名称 | 契約者(所有者) | 発現時の形態 | 能力 |
| 淵天 | 六平千鉱(主人公) | 金魚 | 涅・猩・錦 |
淵天は千鉱の父、国重が最後に打った妖刀です。
その存在は公にされていなかったため、毘灼に奪われずにすみ、千鉱の手元に残りました。
「父親の復讐」と「奪われた妖刀奪還」
淵天を手にした千鉱の2つの決意が、この作品のメインテーマとなっています。
- 涅(くろ):斬撃を遠くに飛ばす
- 猩(あか):敵の玄力を吸収し、自らの技として放出する
- 錦(にしき):金魚型の高密度の玄力を纏い、防御力、攻撃力共に向上させることができる
- 【派生技】涅千(くろちぎり):涅を集合させることで、短時間に高出力の斬撃を放つことができる
刳雲(くれぐも)
| 名称 | 契約者(所有者) | 発現時の形態 | 能力 |
| 刳雲 | 巳坂→双城厳一→六平千鉱 | 雲 | 鳴・結・降 |
巳坂→双城厳一(そうじょうげんいち)を経て、千鉱が所有しましたが、折損から消滅し使用不能になりました。
玄力が龍の形となって現れ、広範囲の攻撃が可能です。
双城は国重殺害に関わっていた裏社会の武器商人で、性格は残虐非道。
千鉱は彼との戦いの中で成長した部分もあり、物語序盤を語る上で外せない重要なキャラです。
千鉱との戦いの末命を落としますが、読者の考察では生存説も出ているようです。
- 鳴(めい):雷撃を周囲に走らせる
- 結(ゆい):周囲の空気中の水分を凍らせ、敵の動きを封じる
- 降(こう):水を操り、攻撃や味方の援護など様々な応用が可能
- 【派生技】:雷を纏い雷撃と超速移動を可能にする
真打(しんうち)/勾罪(まがつみ)
| 名称 | 契約者(所有者) | 発現時の形態 | 能力 |
| 真打または勾罪 | 剣聖(呼称)漣京羅→神奈備 | 植物・昆虫 | 涅・猩・錦 |
その異質さと危険性から、現在は神奈備(かむなび)という組織の元で厳重に保管(幽閉)されています。
- 蛛(くも):対象の動きを封じ、一定時間その場に固定させる
- 蜻(とんぼ):侵食した玄力を一直線に飛ばす
- 蜈(むかで):大量の斬撃を四方に放ち一斉攻撃する
まだまだ謎の多い真打。
新たな情報が出次第、またお伝えしていきたいと思います。
酌揺(くめゆり)
| 名称 | 契約者(所有者) | 発現時の形態 | 能力 |
| 酌揺 | 漆羽洋児 → 昼彦(毘灼) | 着物の女性(花魁?) | 宴・遊・? |
漆羽洋児(うるはようじ)は斉廷戦争で活躍した英雄の一人です。
戦後はその身と妖刀の保護のため、神奈備が管理する温泉で匿われていました。
千鉱の父の国重に心酔しており、千鉱と出会ってからは彼の良き協力者となります。
ネタバレとなるのであまり多くは語れませんが、戦いで亡くなり、酌揺の能力は他の者に渡りました。
花魁のような玄力体を出し、幻惑や精神操作を行います。
- 宴(えん):相手の平衡感覚を狂わせ、幻覚を見せる
- 遊(ゆう):物体を操る。操るには物体への深い敬意と理解が必要
- 不明
飛宗
| 名称 | 契約者(所有者) | 発現時の形態 | 能力 |
| 飛宗 | 座村清市 | 鴉 | 鴉・梟・? |
座村清市(さむらせいいち)は漆羽と同じく、斉廷戦争で活躍した英雄の一人で、幼少の千鉱とも面識があります。
玄力は鴉の羽の形をして現れ、素早い攻撃を得意とします。
盲目の剣士で、漆羽の師。
剣術の腕は妖術を使わなくても超一流で、超速の居合いで敵を瞬時に倒します。
- 鴉(からす):玄力で作った羽を空間にばら撒き、その羽一枚一枚と位置を交換できる
- 梟(ふくろう):広範囲にわたって玄力を探知できる能力
- 雀(すざく):自分についた傷を炎に変換し治癒できる能力。変換された炎は斬撃や防御にも使える
- 【派生技】生体や物体についたすべての傷を治すことができる
まとめ
と、ここまでざっくり妖刀についてまとめてきました。
作中では妖刀について徐々に明らかにはなってきていますが、それでもまだ謎のヴェールに包まれており、これからどう関わってくるのかがなかなか読めません。
千鉱達を救うのか、それとも闇へと落とすのか…。
とにかく!
物語の軸である妖刀に注目しながら、これからもカグラバチを楽しんでいきましょう!


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