こんにちはー。
やっと出ましたね、『カグラバチ』最新刊!
「とっくに読んどるわ」という方にも
「まだ読んでいない」と言う方にも
今回はお付き合い願います。
第9巻を読んであふれ出た、私の個人的感想の!!
本記事は9巻の内容に触れるため、ネタバレ満載です。
知りたくないという方はどうぞバックしてくださいね。
『カグラバチ』第9巻のあらすじ&感想
どこまで続く快進撃!『カグラバチ』ムーブメントがアツい
10月3日に発売された第9巻。
累計発行部数は300万部を突破(デジタル版含む)し、公式サイトも開設!
ヒロアカの堀越耕平先生とのインタビューや交換イラストなども実現し、その勢いは止まるところを知りません。
公式サイトでは、
「The New York Times (International Edition)に 『カグラバチ』 の特別ビジュアルが登場!」
との情報もあり、カグラバチに関する記事と千鉱のクールなイラストが掲載されています。
英語得意な方はぜひ読んでみて♪
9巻あらすじ
『カグラバチ』 9巻 外薗健・著
イヲリの想いに応えるため、淵天を抜いたチヒロ。
チヒロとの決着をつけるために酌揺を抜く昼彦。
瞬間、梟によって閉ざされた空が晴れ渡り
黒き盲目の剣士が舞い降りる。
イヲリをめぐる3人の思惑が入り乱れる中、血の海と化した京都殺戮ホテルを舞台に人智を超えた妖刀三つ巴の戦いが始まる——!!
引用:カグラバチ公式サイト
さてここからが本題。
9巻のあらすじはざっくり上のようになっています。
何やら黙示録みたいですが(笑)
(「黒き盲目の剣士」ってあの人しかいませんよね)
以下でもう少し詳しく見て(ネタバレして)いきましょう。
激闘!三つ巴戦
8巻は、淵天(えんてん)を抜いた千鉱(ちひろ)と、酌揺(くめゆり)を抜き放つ昼彦(ひるひこ)、両者の戦いが始まると思われたその時、梟によって閉ざされた空が突如として晴れ渡り、「黒き盲目の剣士」が舞い降りるシーンで終わりました。
座村VS昼彦
9巻初っ端からは、千鉱、座村(さむら)、昼彦の妖刀三つ巴戦が始まります。
黒き盲目の剣士って、やっぱり座村でしたね。
すごい二つ名もらってる(笑)
座村は飛宗(とびむね)の能力「鴉(からす)」を使い昼彦を瞬殺しますが、座村が斬った昼彦は実は幻覚でした。
妖刀「酌揺」の「宴(えん)」を使い、座村に錯覚を起こさせていたのです。
昼彦はさらに千鉱やイヲリ達にも幻覚を見せて、平衡感覚を失わさせます。
深い傷を負っていた昼彦は一旦身を隠しますが、千鉱がすぐに追ってきました。
しかし千鉱の本命は座村であって、昼彦相手には本気を出さないつもりです。
千鉱と本気で戦いたい昼彦は、まずは座村を殺そうと決めます。
「宴」と「遊(ゆう)」を使いこなし、怒涛の攻撃で座村を追い詰める昼彦。
致命傷を負う座村。
これでお終いかと思われたその時、座村は「飛宗(とびむね)」第三の能力、「雀(すざく)」を繰り出します。
雀は不死鳥を由来とする、傷を餌として発火する能力で、「状態を元に戻す」能力でもあります。
古傷も致命傷もあらゆる状態を通常に戻せるため、座村の傷は瞬く間に完治し、命を取り留めました。
ズルくない!?
これ出ちゃったら誰も勝てないじゃん!って叫んじゃいましたよ。
そういえば、「BLEACH」の織姫ちゃんも似たような力持ってましたね。
「物事をなかったことにする」みたいな。
雀の炎を纏った座村は、もはや無双状態。
強烈な斬撃で昼彦と千鉱に反撃します。
ただし、自ら傷つけた目だけは治そうとはせず、盲目のまま戦い続けます。
昼彦もただやられてばかりではありません。
「本領(ほんりょう)」を発揮し、「遊」によって千鉱達のいるホテルを瓦解させます。
昼彦の心にあるのは千鉱への特別な思い。
殺しへの意味をくれた千鉱と、最高の状態で殺し合うために、「本領」へたどり着いたのでした。
そのためには「いくらでも頑張ろうと思える」と言う昼彦。
すさまじい執念です。
「雀(すざく)」炸裂!
怒涛の攻撃で座村を蚊帳の外へと追いやった昼彦。
ようやく千鉱と戦える!と思ったその時。
黒い羽と炎を纏った座村が、上空から昼彦めがけて突撃してきました。
出たー!
フェニックス座村スラッシュ!!!
ものすごくカッコいい演出なのに、そう思わずにはいられませんでした。
昼彦を斬るかに思われたのですが、座村が行ったのは再生。
雀の力を本領へと飛躍させ、昼彦の酌揺がもたらした異常状態を、すべて無に帰したのです。
あなたを止めるため
雀の力は「慈悲の炎」となり、座村自身だけでなく、他者や周囲の物体全ての状態を元に戻しました。
昼彦にはもはや身体を動かす玄力も体力も残っていません。
己のすべてを打ち砕かれた昼彦が、絶望の表情を浮かべるシーン。
見事に描かれています!
昼彦はここで終わりかと思われましたが、乱入してきた久々李(くくり)に回収され、京都殺戮ホテルを脱出しました。
そして千鉱は再び座村と対峙し、彼に話しかけます。
「妖刀を再び握った理由はあなたを止めるためだ」と。
神奈備本部「曲者処刑場」
場面は変わり、東京の神奈備(かむなび)本部には、毘灼(ひしゃく)の要員が侵入してきました。神奈備本部は最悪を想定し、再封印した「真打(しんうち)」を伯理(はくり)の蔵に隔離しようとします。
案内人と共に、真打が封印されている部屋へと急ぐ伯理。
一方、神奈備本部の第一層中央部に侵入した毘灼の要員達。
ここは「曲者処刑場(くせものしょけいじょう)」と呼ばれる場所で、「薊奏士郎(あざみそうしろう)」という処刑人がいます。
薊は毘灼の3人のうち、2人を瞬殺。
圧倒的な力を見せつけます。
この部分、笑う所ではないんですが、思わず笑っちゃいました。
太鼓ドンドコドン、三味線ベンベンベンをスピーカーで大音量で流しながら、
「曲者処刑場!」ってアオリ。
面白すぎて反則です。
そしてこの処刑場の規則、
曲者処刑場規則ーーー曲者はここで死ね!!!
最高です(笑)
(脳内では勝手に「立木文彦さん」の声で再生されてました)
一方、伯理の方もピンチを迎えていました。
突然、神奈備の職員達が次々と弾け、身体の中からいきなり松が生えてきたのです。
どうやら毘灼の「松の妖術師」の仕業のようです。
職員達は体内にあらかじめ松の種子を埋め込まれ、死をきっかけに発動するようにされていました。
彼らはそれぞれ家族や愛する者を人質に取られており、従うしかなかったのです。
伯理を餌に主力をおびき寄せ、神奈備内部から崩壊させる計画でしたが、伯理も餌とされて黙ってはいられません。
「俺も主力!」とばかりに「威葬(いそう)」を振るい、底力を見せます。
しかし、ピンチを脱したかに思われたのはほんの一瞬。
新手の敵が伯理の前に現れます。
松の種子を埋め込まれた者の他にも、毘灼と繋がり情報を流していた者達がいたようです。
その敵が神奈備の混乱に乗じて動き始め、神奈備内部は混乱に陥ります。
伯理は神奈備の仲間の指示に従って、真打のある部屋へと向かいますが、すぐに敵が追ってきました。
誰も頼れない状況で、一人で戦うしかないと決意しますが、威葬の使用制限を超えたためか身体は限界間近。
真後ろに迫る敵、もうだめかと思われたその時!
真正面から駆けて来たのはなんとーーー
白いマントをなびかせた、
まさかまさかのあの人ではありませんかーーー!!
伏せます! が!
ここで見れたの心底嬉しかったですよぉ( ノД`)
まあ、信じてましたけどね、絶対また出て来るって!
ともかく、白いマントのあの人のおかげで、伯理はひとまずピンチを脱出できたのでした。
良かった、良かった(雑)
背負う覚悟
淵天VS飛宗
座村は雀の本領「慈悲の炎」をウ…白いマントのあの人(もうバレてる)の身体に仕込み、時間差で効果を発動させて生き返らせるように仕組んでいました。
これは、座村が契約者達を命滅契約(めいめつけいやく)から解放するために使った妖術でした。
しかしこの術は座村本人には適用されず、座村は剣聖(けんせい)を殺して一人で死ぬつもりでした。
何もかもを独りで背負おうとする座村の思い。
千紘はそれを知った上で、座村には生きてもらいたいと願います。
「あなたに生きてもらう為に俺も…もがく!!」
居合術に雀の火力を乗せ構える座村と、自分の全てを乗せる千紘。
淵天と飛宗の戦いが始まります。
淵天
淵天は唯一、千紘の父・国重(くにしげ)と千紘の共同制作によって生まれた妖刀で、ほかの6本とは異なるものです。
千紘という光があったからこそ、国重は道を見失うことなく淵天を作りあげました。
過去と向き合い、未来に繋げる。
そんな祈りにも似た思いが籠った淵天は、妖刀を破壊するための妖刀だったのです。
父の思いを受け取った千紘は、淵天で真打を折るつもりだと座村に明かします。
淵天の本領を引き出せば、真打を破壊でき、命滅契約も解消できると千紘は訴え、何度も座村に挑みます。
「巻墨(ますみ)」も千紘の援護に加わりますが、座村の一撃で千紘は左手に深い傷を負い、その手を治すため「猩(あか)」で座村の「雀」をコピーします。
しかし、傷を治すと思ったのは座村だけで、実際には千紘は手の治癒をせず、一瞬の間で刀を握り直していました。
雀の力を治癒ではなく、火力として刀に乗せ、座村へと放ちます。
そしてようやく、飛宗の刃にわずかながらもヒビを入れることができました。
未来(まえ)に進む
「過去と共に消えるのは自分だけ。お前たちはこれからの自分の人生を生きろ」
と言う座村に、千紘は「今がそうだ」と反論します。
ただ、今を全力で生きている。
何も捨てず、痛くても全部踏みしめて、未来(まえ)に進む。
そんな千紘の叫びに、座村は心動かされます。
座村の前に亡き妻の面影も現れ、ちゃんと未来に目を向けてと諭しました。
その声が届いたのか、座村は自らがつぶした両目を雀で治癒し、長年閉じていた目を開きます。
目を開いた先に座村が見たものはーーー
愛する娘「イヲリ」の姿でした。
まとめ&感想
いやー、9巻は読みごたえ満載でした!
その中でも特に見どころは妖刀三つ巴戦!
どのバトルシーンにも鬼気迫るものがありました。
そして、キャラそれぞれの心情にも深く踏み込んでいました。
千鉱と本気で戦いたい昼彦。
娘を仲間を守りたい座村。
座村を救い、共に戦いたい千鉱。
座村の背負うものを、自分も背負いたい。
若者の強い決意を知った座村は何を思い、この後どんな行動に出るのでしょう。
そしてそして
あの人の生還!
ファンの方は涙を流して喜んだのでは?
10巻では、毘灼の神奈備本部襲撃に決着が着くのでしょうか。
そして真打の謎は解明されていくのでしょうか。
いろいろと楽しみです!
追記:
9巻のおまけイラストに、表紙を狙う芝さんが描かれていました。
外薗先生、10巻の表紙、私も期待していますよー☆


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