こんにちは!
今回も『カグラバチ』についてつらつら語っていきます☆
つい先日、10月3日に第9巻が発売され、累計部数は早くも300万部を突破!
連載わずか1年でアニメ化決定!
と、その盛り上がりはとどまるところを知りません。
…なのですが、そんな人気のカグラバチも、やはり好き嫌いが分かれるようです。
そこで今回は、カグラバチを面白いと思う人、思わない人の意見を取り上げながら、この漫画について検証していきたいと思います。
どこが良くて、どこがイマイチなのか、色々な意見から見えてくるはず。
まだ読んだことのない方、読もうかどうしようか迷っている方は、よければ参考にしてくださいね☆
「面白い」?それとも「面白くない」? 『カグラバチ』
『カグラバチ』基本情報
- 連載元:集英社「週刊少年ジャンプ」
- 連載開始:2023年42号(現在も連載中)
- 作者:外薗健(ほかぞのたける)
- 巻数:現在(2025年10月3日)第9巻まで発売
- 2024年8月に「次にくるマンガ大賞2024」コミックス部門1位を受賞
第9巻発売をもって、コミックス累計発行部数が300万部(紙・デジタル版累計)を突破。
発売を記念して、第1回キャラクター人気投票の開催や、豪華コラボ企画が実施されることも発表されました。
「人気キャラクター投票」開催は、人気漫画ならではですね。
ファンも待ちに待ったことでしょう。
カグラバチ「面白い」派の意見
まずは、カグラバチが面白いという人の意見や感想を、ざっくりとまとめてみたところ、以下のようになりました。
- ストーリー展開の早さと緊迫感に惹きつけられる
- ファンタジー色が強く、独特の世界観が面白い
- 「妖刀」をめぐる各々の思惑が物語の幅を広げている
- 「刀」をに重点を置いた漫画としては群を抜いている
- アクションシーンが圧倒的
- 絵柄が独特で魅力的
- キャラクターの個性が際立っている
これらの意見を、カグラバチの内容と照らし合わせて見ていきましょう。
妖刀や妖術に見る独自性
妖刀や妖術をテーマにした漫画は多くありますが、その中でもカグラバチの独自性は際立っています。
まず、物語の軸が妖刀であること。
今までの漫画では、主人公や登場人物の戦いの手段として、妖刀や妖術が使われていました。
ですが、カグラバチでは軸に妖刀があり、それをめぐる各々の思惑や感情が渦になって取り囲んでいる感じです。
そしてそれがキャラクター同士のドラマを生み出し、独特の世界観を創り上げています。
また「刀」と「術」は、日本の昔の読み物や伝記でも多く描かれており、古来より大衆に親しまれてきたモチーフです。
この2つが組み合わさることによって相乗効果が生まれ、物語の幅を二重にも三重にも広げることができます。
そういった設定の斬新さが、他の漫画とは一線を画しています。
高い作画力
そして多く見られた意見が、作者の高い作画力に関してです。
特にバトルシーンの表現方法は独特で、集中船や効果音などを極力排除し、カメラワークのような構図を駆使し見せ場を作ることで、戦闘の激しさや緊迫感をうまく表現しています。
その作画を「映画的」と評する人は多く、事実作者も海外映画が好きで、中でも「タランティーノ」の作品がお気に入りだそうです。
そう聞くとたしかに、バトルシーンや全体の雰囲気にも映画の影響を感じますね。
この漫画では人が一瞬でバンバン死にますが、その暴力的なシーンでさえスタイリッシュに見えるのは、そういった映画の技法や視覚効果を漫画にうまく落とし込んでいるからかもしれません。
カグラバチ「面白くない」派の意見
では逆に、面白くないという意見にはどのようなものがあるのでしょう?
- 主人公(千鉱)のキャラクターがいまいちつかめない
- 登場人物のキャラクターが薄い
- ストーリーも世界観も暗い
- 人の命を軽く扱いすぎ
- テンポが悪く展開がダラダラしている
- 絵が下手
これはまた、面白い派とは真逆の意見ですね。
同じ作品でも、こうも感じる印象が違うとは驚きです。
これらの意見も以下で検証していきたいと思います。
キャラクターが薄い
たしかに千鉱の行動原理には「復讐」と「妖刀奪還」があるのですが、いま一つ感情が掴みにくいキャラです。
これは他の登場人物に関しても同様で、カグラバチは1話の情報量が多いため、キャラの描写はサラッと入れてそのまま進むことが多い気がします。
詳しい心理描写が少ないので、私もキャラの本質に意識が向かないまま読み飛ばしてしまうことがよくあります。
それで後になって、
「あれってどういう意味だっけ?」
と読み返したりして、意外と手間がかかる漫画だなーと思ったりもします。
そう、カグラバチは行間を読む必要がある作品なんですよね。
バトルシーンでも普通のコマでも展開がブツ切れになっていたりするので、
「ん?今何が起こったんだ?」
と空白の部分を自分で埋めなくてはなりません。
キャラについてもそれはしかり。
ですが、私的にはそれぞれのキャラに何かしらギャップがあるし、一概に薄いとは思っていません。
ですので、キャラ同士の関係性に注目しながら、サラッと流された部分は脳内で勝手に補完して読むことをおススメしたいです(笑)
人の命が軽すぎる
カグラバチはとにかく人が死にやすい漫画です。
モブが大量に斬殺されるだけでなく、結構主要なキャラも同様で、「おっ、強敵登場?」と期待してたらあっさり死んでしまったり。
拍子抜けすることがわりとよくあります。
この作風が今後変わることは多分ない…と思うので、苦手な方にはちょっと厳しいですね、仕方がない…(;^_^A
絵が下手
これは何を重視しているかによって意見が分かれるところだと思います。
カグラバチは抑えた表情を描くのが上手いですが、顔が雑な時はたしかに多いですね。
作者が忙しいこともあってか、最近はとみに線が粗く(下書き)になっているのを見かけます。
ただ、作者は人体を書くのは非常に上手いと思います。
身体は顔よりも描くのが難しく、軸や様々な角度からの見え方を常に考えなくてはなりません。
それを、あんな風にダイナミックな構図で見せることができるのは、やはり高い画力を持っているからこそでしょう。
あとは、絵柄が独特なので、そこで好みが分かれるのかも。
ただ、1巻と最新刊ではかなり絵柄も変わってきているので、そこを比較してみるのも面白いと思います。
「好き」派・「嫌い」派 意見まとめ
いかがでしたか?
どちらにもそれぞれの理由があって、興味深いですね。
でもこれだけ意見が出ているということは、それだけカグラバチが注目されているとも言えますね。
皆さんよく読み込んでらっしゃる。
カグラバチは、序盤だけを読んで語る漫画ではありません。
物語の面白さや登場人物の魅力は、2巻以降から徐々に描かれ始め、世界観も確立していきます。
なので、巻数を重ねてじっくりと読み進めていくのがおススメだと思います。
じわじわくるので、ぜひ2巻以降も読んでみてください!
それではまた~!


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