ーこんにちは。
今日はちょっと趣向を変えてBL漫画のお話。
この前ふと「読んだことないな」って思ったんですが、そんなことなかった。
読んだことあるわ、昔。
それこそ名作「風と木の詩」とか「摩利と慎吾」とか。
大好きな「エロイカより愛をこめて」も主人公ゲイだし。
あ、よしながふみさんのもよく読んでるわ。
そこから、私の好きな作品の漫画家さんて意外とBL出身の方いるんだなー、ということに行き着きまして。
なので今回はBL(商業誌)出身で、現在は一般誌で漫画を描いている作家さん達をご紹介していきたいと思います。
BL(ボーイズラブ)漫画はいつ頃生まれた?
いつの間にやら漫画界に滑り込んできたBL。
海外でも人気で、今やジャパンコミックの重要なコンテンツとなっています。
ジャンルとして確立しているBLですが、いったいどこから生まれてきたのか?
まずはその辺りを少し調べてみました。
BL漫画の始まりはいつ頃?
BL漫画の歴史は意外(?)と古く、1960年代に女性漫画家の森茉莉氏が描いたのが始まりとされています。
その後1970年代に入り、竹宮恵子氏の「風と木の詩」を代表とする多くのBL作品が生まれました。
1978年には初めての少年愛漫画『JUNE』が創刊されるなど、徐々に認知度を広げてきたようです。
その後1980年代からは素人達が描いた漫画をお披露目する、いわゆるコミケ市場が発展し、二次創作や商業BLとして販売され、書店などでもコーナーが作られるほどの人気ジャンルを確立しました。
そういえば私が初めて手にとった二次創作は「ワンピース」でした。
今と違って立ち読みができた昔の本屋。
ワンピースのキャラが表紙に描いてある本を見つけ、なんだこれ?と思ってパラパラとページをめくっていたら、描写がまさにそれだった!
???となってすぐ本を戻したのをよく覚えています。
今思うと懐かしいなー。
BL(商業誌)出身の人気漫画家
余談は置いといて、ここからは本題に移ります。
現在一般誌でも連載してらっしゃる、BL出身漫画家さんを以下で挙げていきますね。
よしながふみ
| デビュー作 | 『月とサンダル』 |
| おもな作品 | 『西洋骨董洋菓子店』『大奥』『きのう何食べた?』 『ジェラールとジャック』ほか |
この方はもうメジャー中のメジャー。
ドラマ化もされた『西洋骨董洋菓子店(アンティーク)』を皮切りに、一気に一般誌でも有名になりました。
商業誌デビューを果たす前は、スラムダンクの同人誌などを描かれていたそうです。
現在は中年男性2人の日常を描いた『きのう何食べた?』を連載中。
こちらもドラマ化、映画化され人気です。
『大奥』もドラマで評判になるなど、もはや漫画を超えたジャンルでの認知度も高いですね。
私はドラマ版の『アンティーク』から彼女を知りました。
一般誌の作品もBLが多いですが、モロ性描写!がほぼ無く、むしろ人間ドラマに重点が置いてあるので、私の様にBL読まない人間でもつい惹きこまれてしまいます。
ストーリーテラーとしても超一流。
オノナツメ
| デビュー作 | 『LA QUINTA CAMERA(ラ・クインタ・カーメラ)』 |
| おもな作品 | 『クマとインテリ』『さらい屋五葉』『ふたがしら』 『ACCA13区監察課』『リストランテ・パラディーゾ』 『つらつらわらじ』『GENTE~リストランテの人々~』ほか |
まるでアートのような独特なタッチに、洗練された雰囲気。
印象深いセリフと間で読者の心を掴む、唯一無二の世界観を持つオノナツメ先生。
BL時代は『basso』というペンネームで作品を描いていました。
彼女の描く人物は、艶っぽくてどこか不思議な空気をまとっています。
緊迫したストーリーも、何気ない日常も、作品によって自由自在に描き分ける彼女の技量には脱帽です。
私は『リストランテ・パラディーゾ』を最初に読んで衝撃を受けました。
オジサマというか初老の男性ばかりのレストランが舞台の作品ですが、まー皆オシャレで粋で色っぽい!
こんなレストランが実際にあるのなら、旅費をいくら払ってでも行きたいと本気で思いました。
アートのような画風の作品もあれば、ポスターや絵本のようなかわいらしいものもあり、どちらもオノワールドの魅力が満載です。
雲田(くもた)はるこ
| デビュー作 | 『窓辺の君』 |
| おもな作品 | 『野ばら』『いとしの猫っ毛』『新宿ラッキーホール』 『昭和元禄落語心中』『舟を編む』ほか |
短篇集『野ばら』は「このBLがやばい!2011」で3位にランキングするなど、デビュー間もない頃から注目されていた雲田先生。
子育てを中心とした男性2人の恋愛という今作品は、BLの幅が広がるきっかけになったとも言われています。
彼女の作品で有名なのはやっぱり『落語~』ですね。
落語を舞台に入り組んだ人間関係と、落語家の業をドラマティックに描いた今作品は、アニメ、舞台、ドラマとなり多くの人を魅了しました。
重いテーマであるのになぜか光を感じさせるのは、雲田先生のあたたかな絵柄によるものでしょうか。
私が彼女を知ったのは『舟を編む』のポスターです。
本を読んだ後にそのポスターを見て、自分のイメージ通りのキャラクターがいる!とびっくりしたものです。
それから『昭和元禄~』で撃ち抜かれました。
BL作品はまだですが、読みやすそうだしこれから読んでみようかな。
ヤマシタトモコ
| デビュー作 | 『ねこぜの夜明け前』 |
| おもな作品 | 『違国日記』『さんかく窓の外側は夜』『HER』 『ドントクライ、ガール』『くいもの処 明楽』ほか |
ヤマシタ先生は同人サークルでの活動後、『ねこぜの夜明け前』でアフタヌーン四季賞を受賞。
これがデビュー作となりました。
その後、『違国日記(いこくにっき)』や『HER』『ドントクライ、ガール』など、数々の作品で賞を受賞しています。
両親を亡くした少女とその叔母の同居生活を描いた『違国日記』は映画化もされました。
2人を取り巻く人間関係と感情の変化が穏やかに描かれていて、読み終わった後にかすかな清涼感のようなものが感じられる作品でした。
ヤマシタ先生は繊細な感情の描写が巧みな上、そこかしこに彼女の秀悦なセンスが散りばめられているので、読んでいるとクセになります。
かと思えば『ドントクライ、ガール』では同居人が裸族というとんでもない下ネタ設定(笑)
でもコミカルなのにどこか切なく、人と人との関りがいとおしく思える作品に、いやー笑って泣きました。
多くの作品を出していらっしゃるので、全部制覇してみるのもいいですね。
枢(とぼそ)やな
| デビュー作 | 『9th』 |
| おもな作品 | 『黒執事』『ディズニー ツイステッドワンダーランド』 『Rust Blaster』ほか |
黒執事でずいぶんたくさんのイケメンが出ると思ったら、BL出身だったんですね。
どおりで男性描写が色気満載(偏見)
主人公の少年と悪魔の執事との絡み方も艶めかしくてドキドキしちゃいます。
以前は簗緒 ろく(やなお ろく、Yanao Rock)のペンネームでBL作品を描いてらっしゃいました。
これだけイケメンを描くのが上手いと、相当ファンもいたんでしょうね。
現在はこちら名義での活動は休止中だそうです。
数々のキャラクターデザインも手掛けており、ゲームや小説のコミカライズで活躍されています。
その中の『ディズニー ツイステッドワンダーランド』は枢先生が原案、メインシナリオからキャラデザまでやってらっしゃるとか。
なんて多才なんだ!
そんな才能あふれる先生なので、ぜひまたオリジナル漫画も描いてほしいですね!
それにしても枢(とぼそ)って、初見で絶対読めない。
羽海野チカ
| デビュー作 | 『窓辺の君』 |
| おもな作品 | 『ハチミツとクローバー』『三月のライオン』 『冬のキリン』『夕陽キャンディー』ほか |
BL出身と知って驚かれた方多いかもしれませんね。
私も驚きました。
ただ、BL作家として活動していたというより、作品の中の『冬のキリン』『夕陽キャンディー』がどちらもBL誌に掲載されたのと、ほんのりBL要素があることなどから、こうカテゴライズされることがあるようです。
羽海野先生の作品はどれも、甘酸っぱい青春を描いているのにドロドロとした面も持ち合わせていて奥が深いです。
抜け出せない環境や、吐き出せない感情にもがく若者の姿が、あんなかわいらしい絵で描かれていると、そのギャップが逆に突き刺さってきます。
イラスト集も原画展も大人気の羽海野先生。
初期のBL作品とやらも羽海野テイストが溢れているんでしょうね。
読んでみたい。
まとめ&感想
こうやってみると、私が個人的に好きな漫画家さんにBL出身の方が多いのに驚きでした。
多分、ストーリー性とか絵の雰囲気とかがモロ好みなんだと思います。
誠に浅い考えですがBL出身の方って、一般の漫画と違う視点からも見れる分、漫画を構築するのが上手なのかも?
一般誌でも数々の名作を生み出していますしね。
ハードなものはちょっと…と思う私でも、一般誌でのライトな物なら抵抗無く読めますし。
とにかく、これからも色々な面白い作品を発表していってほしいです!
私もBLという新しい扉を開いてみようかな…。


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